研究課題/領域番号 |
22K16696
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
加瀬 義高 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (00830655)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 神経幹細胞 / 神経細胞 / 脳挫傷 / 神経再生 / 再生治療 / iPS細胞 / ニューロン / 神経軸索 / 再生医療 / γ-secretase inhibitor |
研究開始時の研究の概要 |
申請者が発見し、特許申請済みの神経突起伸長効果を有する化合物RK-682とγ-secretase inhibitorの中でも特に神経幹細胞からニューロンへ分化させる作用の強いCompound 34を添加したhiPSC-NS/PCを損傷箇所に移植し、これまでに報告のない欠損した脳のニューロンネットワークをも再構築させた脳組織レベルでの回復を促す。そして運動機能障害と高次脳機能障害の両面の回復を達成させる。
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研究成果の概要 |
外傷性脳損傷(特にここでは脳挫傷)は交通事故やその他の外的衝撃により引き起こされ、基本的に一度損傷した脳組織は再生することはない。そのような現状を打破すべく本研究では脳挫傷モデルマウスにおける再生治療に挑むことを目的とした。具体的には、これまで研究代表者が研究してきた、hiPSC由来神経幹/前駆細胞移植による脊髄損傷治療の再生研究の知見 と、研究代表者が同定した神経突起伸長促進化合物を組み合わせて、この課題に挑んだ。脳挫傷受傷部位にニューロンの神経突起伸長効果を有する化合物を添加したhiPSC-NS/PCを損傷箇所に移植し、欠損した脳の組織レベルでの回復を促すことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外傷性脳損傷は交通事故やその他の外的衝撃により引き起こされ、基本的に一度損傷した脳組織は再生することはない。交通事故などによる傷害により外傷性脳損傷を受傷し脳機能障害をきたすと、救命はできたとしても、その後の生活様式は一変してしまう。 そもそも脳挫傷は、脳梗塞に比べて組織自体が欠損してしまうため、再生がより困難という背景もあり、脳挫傷の再生治療研究は脳梗塞に比べるとその報告数は圧倒的に少ないのが現状であり、これまで、外傷による脳組織の欠損自体を回復させ、運動機能に加え、高次脳機能障害をも回復させた報告はなかったため、本研究は意義あるものである。
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