研究課題/領域番号 |
22K16701
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
菱村 亮介 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (50844742)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 半月板再生 / 半月板 / CCR7 / meniscus / chemokine / osteoarthritis |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は関節軟骨修復過程において、CCR7/CCL21が損傷部に集積しMSCを損傷部に動員することで、関節軟骨の修復過程において促進的役割を担うことを明らかにしてきた。一方、CCR7/CCL21は半月板損傷を患う関節においても発現が増えることが知られている。そこで、関節軟骨修復過程においてMSCの動員を促進するCCR7/CCL21は、半月板損傷の修復過程においても重要な役割を果たす可能性があると着想するに至った。本研究の目的は、CCR7/CCL21が半月板損傷の修復過程に対して促進的作用を及ぼすことを証明することで、半月板の修復機構を分子生物学的観点から解明することである。
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研究実績の概要 |
申請者の研究グループはこれまでに半月板損傷後の修復過程において、滑膜由来間葉系幹細胞が中心的役割を果たすことを報告してきたが、半月板損傷の正確な修復メカニズムは未だ不明である。申請者は関節軟骨修復過程において、ケモカインCCR7/CCL21が損傷部に集積し間葉系幹細胞を損傷部に動員することで、関節軟骨の修復過程において促進的役割を担うことを明らかにしてきた(Joutoku Z, Hishimura R et al. Sci Rep. 2019)。そこで、関節軟骨修復過程において間葉系幹細胞の動員を促進するケモカインCCR7/CCL21は、半月板損傷後の修復過程においても重要な役割を果たす可能性があると着想するに至った。そこで、本研究の目的はCCR7/CCL21が半月板損傷の修復過程に対して促進的作用を及ぼすことを証明することである。 2023年度は2022年度の検討を元に、野生型マウス、CCR7ノックアウトマウスにおいて、半月板部分切除の手術を施行し、表現型の調査を行った。マウスは術後4週の時点で肉眼所見で明らかな差は認められなかったが、2024年度においては、引き続く免疫組織学的解析、マイクロCTによる解析を行い検討を行い、術後8週での評価も追加する予定である。また、半月板組織を回収し、トリプシン処理に引き続くコラゲナーゼ処理を行うことでマウス膝半月板細胞を樹立/培養することに成功した。2024年度はこれらの実験結果を元に半月板細胞の機能解析(定量的リアルタイムPCR法、ウエスタンブロット法、細胞遊走能試験/細胞増殖能試験、RNAシークエンスによる網羅的遺伝子解析)を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の検討を継続し、半月板細胞の機能解析および、マウスモデルによる表現型解析を継続する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
動物実験によるCCR欠損が半月板再生に与える影響、および半月板細胞の機能解析を行う。
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