研究課題/領域番号 |
22K16722
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
天羽 健太郎 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 副医長 (90894452)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 扁平足 / インソール / 3Dプリンター / 足型3D計測 / 成人扁平足 / 後脛骨筋腱 / エコー |
研究開始時の研究の概要 |
成人扁平足には、治療を必要としない正常な扁平足も存在し、病的な扁平足へどのように移行するか分かっていません。病的な成人扁平足では足のアーチを支える内側の靭帯や腱が痛んで発症します。進行すると、侵襲の高い手術が必要となるため、いかに予防できるかが重要な課題です。本研究では、扁平足患者の評価をエコー画像と3次元的に行い、得られた詳細なデータを基に、内側支持機構の負担を軽減させることができるインソールを3D-プリンタを用いて作成し効果を検討します。これらから放っておいて良い扁平足と介入が必要な扁平足がわかり、また適切な対処方法を行うことで将来的な病的扁平足を予防できます。
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研究実績の概要 |
2022年前半は対象症例のリクルートと初期評価を開始し、2023年前半まで継続する。初期評価後は足圧計データ分析を行い、インソール作成を行う。またインソールに対する費用対効果分析も行う。 初期評価での扁平足の評価は正常扁平足25名および病的扁平足初期25名の内側支持組織である後脛骨筋腱と靭帯組織を対象とし、エコーにて異常血流像を評価する。また足底圧計を用いて静止時、立位時、歩行時の足の3次元形態、足底圧などを計測する。エコー評価や形態評価、足底圧評価は初回から1年ごとに3年まで行う。また痛みなどの臨床症状も同時に調べる。成人扁平足の経過における内側支持機構の変化が評価でき、エコー所見と足形態や足底圧の各評価項目の相関関係を調べる。 インソールに関して、扁平足評価から得られたデータに基づいて、過剰に負担のかかる部分を軽減させるインソールを3Dプリンタで作成し、対象患者に装着し、インソールを履いた状態でのエコー所見と足底圧の変化、痛みや患者QOLが経時的にどのように変化するかを評価する。さらに成人扁平足の検査費用、インソール代金、合併症の頻度を考慮に入れて、インソール治療を実施することで効果が高いかをツリーモデル(マルコフモデル)を用いて費用対効果を検討する。 当初の予定では、対象症例のリクルートと初期評価を開始し、終了している予定であったが、インソールの作成に難渋し、計画が遅れている。足底圧の計測からインソール作成までの流れを行えるように3Dモデルのソフトの解析の学習を行い、ようやくインソール作成が可能となっている。現在、3名の参加同意をえて、初期評価後は足圧計データ分析を行い、イン ソール作成を行う段階となっている。今後は引き続き、参加者を集めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インソールの作成に難渋し、計画が遅れている。足底圧の計測からインソール作成までの流れを行えるように3Dモデルのソフトの解析の学習を行ったため当初より遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は引き続き、参加者を集めていく予定である。2024年前半からは症例を追跡し、年度ごとにまとめる。2025年後半には症例のまとめと解析、論文執筆を行う。
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