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ラットの坐骨神経癒着モデルを用いた 超音波ガイド下神経剥離術の薬剤選定

研究課題

研究課題/領域番号 22K16745
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

宮武 和馬  横浜市立大学, 医学部, 助教 (50889409)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワードハイドロリース / Hydrodissection / 超音波 / 坐骨神経癒着モデル / ヒアルロン酸 / 神経滑走 / 神経の癒着 / 癒着の改善 / ハイドロリリース / 末梢神経 / 超音波診断装置
研究開始時の研究の概要

疼痛発生のメカニズムは不明な点が多く、多くの患者の疼痛が改善されず苦しんでいる。一方でメカニズムは不明であっても、原因不明の疼痛の中に神経障害性疼痛が隠れていることが”臨床的に”明らかになってきた。その治療として近年注目されているのが超音波ガイド下に非観血的に末梢神経を剥離するハイドロリリースという手技である。臨床的な疼痛改善は劇的である一方で、その疼痛改善メカニズムは不明であるため、治療の普及が遅れている。今回の研究では末梢神経剥離による疼痛改善メカニズムと薬液による効果の差を明らかにする。坐骨神経癒着モデルをもちいて、力学的、組織学的、電気生理学的に調査する。

研究実績の概要

超音波技術の進歩により、末梢神経が明瞭に視認できるようになり、神経水分解(HR)や神経水分解解剖(HD)の治療が普及している。HDは、麻酔薬や生理食塩水などの溶液を用いて神経を周囲の組織や筋膜から分離する技術である。日本では「水分解」という用語が広く使われており、末梢神経を対象とした治療を指している。HRは、正中神経、尺骨神経、腓腹神経、および神経根などに対して効果があると報告されている。
今回の研究では、ラットの坐骨神経癒着モデルを作成し、HD/HRが癒着モデルに対してどのような効果をもたらすかを検証した。結果として、HD/HRは坐骨神経の滑走抵抗を低減させる効果があった。これにより、物理的な剥離が痛みの改善メカニズムの一つであることが示唆された。(実験方法)ラットの坐骨神経癒着モデルを作成し、癒着の程度を評価した。実験1では、癒着モデルの作成とその評価を行い、実験2では超音波ガイド下でのHD/HRの効果を検証した。評価には、癒着の程度の目視評価と生体力学的検査、さらに電気生理学的評価を用いた。(結果)術後の週数が進むにつれて癒着の程度が増すことが確認された。また、HD/HRの処置により、癒着の強度が低下することが示された。電気生理学的評価では、癒着モデルの神経伝導速度は正常であったが、HD/HRの処置により神経滑走性が改善されることが示された。(結論)HD/HRは、軽度な神経障害モデルにおいて効果的であり、臨床でよく見られる軽度な神経障害のモデル作成が可能であることが示された。今後は、より強い癒着モデルの作成と、組織学的検討を含めた詳細な評価が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験としては、坐骨神経の癒着モデルの作成、神経の引っ張り試験と予定通りのことが行うことができている。引っ張り試験だけでなく、病理学的な見当も必要であり、現在行なっている。

今後の研究の推進方策

坐骨神経癒着モデルとハイドロリリースモデルにおける、病理学的検討を行い、今回検討する実験を行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ラット坐骨神経癒着モデルの確立と 引張力の検討2024

    • 著者名/発表者名
      都竹伸哉、宮武和馬、草場洋平、 森田麻、内田知徳、吉田英人、稲葉裕
    • 学会等名
      日本整形外科学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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