研究課題/領域番号 |
22K16761
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
雨宮 正樹 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (00848442)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 変形性関節症 / 疼痛 / CNP / 線維化 / DMOAD / 膝蓋下脂肪体 / osteoarthritis / fibrosis / infra patellar fat pad / articular cartilage / drug |
研究開始時の研究の概要 |
変形性関節症(OA)の最大の愁訴は慢性的な膝疼痛である。当教室では、関節炎症の消退期に生じる膝蓋下脂肪体(IFP)の線維化が、膝遷延痛の発症に深く関与することを報告した。また、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)が、ラット関節症モデルにおいて、症状(関節疼痛)だけでなく病態(関節軟骨の退行変性)の改善にも有効であることを示した。本研究ではCNPが新規OA治療薬として開発可能かの検証を行う。
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研究成果の概要 |
変形性関節症(OA)の最大の愁訴は慢性的な膝疼痛である。当教室では、モノヨード酢酸(MIA)の関節内注射により惹起したラット膝関節炎症モデルを用いて、膝蓋下脂肪体(IFP)の線維化が、膝遷延痛の発症に深く関与することを報告した。さらに、IFPの線維化が生じる前にC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)を予防的に関節内投与することで、遷延痛の発症並びに関節軟骨の退行変性を抑制できることを示した。本研究では、CNPはIFPの線維化が生じた後に投与しても遷延痛の抑制効果を示すか、外傷性OAのモデルにおいてもCNPは薬理作用を示すか、及び、CNPの薬理作用発現の分子機序の解析の3項目に関して検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、CNPのDMOADsとしての開発の可能性を考察することを主たる目的とする。本研究は、私が現在所属している教室で蓄積されたデータを基に開始された研究であり、独自性は確保されている。また、本研究計画が達成された場合、CNPは世界初のDMOADsとして、創薬開発に進める可能性があり、社会的に大きな影響を与えうる研究に発展できる可能性があると考えている。
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