研究課題/領域番号 |
22K16812
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
細越 正吾 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00815798)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | テロメア / 免疫療法 / バイオマーカー / テロメア長 |
研究開始時の研究の概要 |
固形腫瘍に対する癌免疫療法は多くの患者には奏功せず、重篤な免疫関連有害事象も大きな問題である。有効な分子マーカーもないため、現状では免疫療法の効果予測は困難である。そこで我々は免疫細胞のストレス状態が免疫療法の効果に重要な役割を果たしているのではないかと考えた。近年、白血球細胞のテロメア長から細胞ストレスが推測できるようになった。これらテロメア長を用いたツールが免疫療法の効果を予測できる可能性がある。以上より、本研究では免疫細胞のテロメアとテロメアGテールを用いて癌免疫療法の効果を予測するバイオマーカーの開発を目指すと同時に、癌患者における白血球テロメア長の意義も検討する
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研究実績の概要 |
固形腫瘍に対する癌免疫療法は実臨床でも多くの患者に使用されているが、70%の患者には奏功せず、重篤な免疫関連有害事象も大きな問題である。有効な分子マーカーも発見されておらず、現状では免疫療法の効果を予測することは困難である。そこで我々は免疫細胞のストレス状態が免疫療法の効果に重要な役割を果たしているのではないかと考えた。近年白血球を用いたテロメア長の測定が可能となり、白血球細胞のテロメア長から長期的なストレスが、テロメアGテールから短期的なストレスが推測できるようになった。現在、免疫細胞の疲弊を評価する方法は開発されておらず、これらテロメア長を用いたツールが免疫細胞のストレス負荷を評価し免疫療法の効果を予測できる可能性がある。以上より、本研究では免疫細胞のテロメアとテロメアGテールを用いて癌免疫療法の効果を予測するバイオマーカーの開発を目指す。
免疫細胞の疲弊を評価する方法は開発されておらず、テロメア長を用いて免疫細胞のストレス負荷を評価できれば、免疫療法の効果を予測できる可能性がある。また、癌細胞のテロメアは研究が進んでいるが、癌患者における白血球テロメア長の臨床的意義は未解明である。以上より、本研究では、免疫細胞のテロメアとテロメアGテールを用いて癌免疫療法の効果を予測するバイオマーカーの開発を目指すと同時に、癌患者における白血球テロメア長の意義も検討する。 現在、癌患者における白血球テロメア長の測定を行っている。今後臨床的意義について検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、癌患者の白血球のテロメア長とテロメアGテール長を用いて、免疫細胞のストレス疲労度を評価し、免疫療法の効果と関係するのかどうかを検討する。また、癌患者における全身状態としてのテロメア長は検討がされておらず、疾患、臨床病期や治療介入で変化するのかについて検討を行っている。現在、約100例の検体解析を実施しており、その意義について検討している。
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今後の研究の推進方策 |
現在、免疫療法の治療効果と白血球テロメア長/テロメアGテール長の検討(横断的・縦断的解析)と癌患者における癌種・病期による白血球テロメア長/テロメアGテール長の検討(横断的研究)を行っている。今後免疫療法以外の治療効果における白血球テロメア長/テロメアGテール長の意義(縦断的研究)も予定している。また今後、治療効果・癌種・病期による白血球テロメア長/テロメアGテール長の検討を継続して行う。結果に応じて、フローサイトメトリー法で免疫細胞を分離し、T cell, B cell, 好中球など、免疫細胞毎のテロメア長を検討する。
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