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腎癌薬剤耐性獲得におけるBCL2A1の機能解析と新規治療戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K16813
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関山形大学

研究代表者

八木 真由  山形大学, 医学部, 助教 (50571676)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードRCC / sabutoclax / BCL2A1 / 腎癌 / アポトーシス
研究開始時の研究の概要

有転移腎癌に対する薬物治療の中心は分子標的薬と癌免疫治療薬であるが、分子標的薬は多くの患者に効果を示すが効果持続期間は限定的で、薬剤抵抗性の克服は大きな課題である。これまでの我々の研究結果から、腎癌の抗アポトーシス作用において、アポトーシス調節タンパクであるBCL2ファミリータンパクのうち、BCL2A1が重要な役割を果たしている可能性があると考え、腎癌におけるBCL2A1ノックダウンの効果やBCL2A1を含めた汎BCL2阻害剤の効果、分子標的薬などの既存の薬剤との併用効果などを評価する。

研究実績の概要

①ヒト腎細胞癌臨床検体におけるBCL2A1の発現:当院で手術を施行した手術検体40例を用いて、RT-qPCR法によるBCL2A1発現の解析を行った。正常腎組織に対する腫瘍組織でのBCL2A1発現量(T/N比)を解析し、1未満は15%、1以上2未満が17.5%、2以上が67.5%であり、ほとんどの症例で腫瘍組織においてBCL2A1のmRNAの発現が亢進していた。
②sabutoclaxによるアポトーシスの誘導の確認:786-Oではsabutoclax投与で有意な膜電位の低下とcaspase3/7陽性細胞の増加を認めたが、769-P、A-498では有意な変化を認めなかった。次に、FACSにてアポトーシス細胞の評価を行った。Sabutoclaxによるアポトーシス細胞の増加は、786-Oのみで確認され、さらに、カスパーゼ阻害剤(Z-VAD-FMK)の併用にてアポトーシスから保護されていた。769-P、A-498ではアポトーシス細胞の増加は認めなかった。
③マウスモデル:786-OおよびA-498の皮下移植モデルマウスを作製し、コントロール群には溶媒のみ、sabutoclax群には5 mg/kg のsabutoclaxを1日1回週3回腹腔内投与した。5週間投与後に腫瘍を摘出し重量を計測したところ、786-O皮下移植マウスにおいて、sabutoclaxの腫瘍の抑制効果が認められた(P=0.04 )。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度の実験予定のうち、半分以上の実験を終えられている。実験途中で結果のまとまっていない部分もあり、順調であると考える。

今後の研究の推進方策

① BCL2A1の薬剤感受性予測マーカーとしての有用性の検討するため、手術で摘出した腎癌組織標本を用いて、BCL2A1の発現を免疫組織化学的染色により評価
し、臨床的因子との関連を解析する。
②sabutoclaxの細胞周期への影響を評価する。
③マルチキナーゼ阻害剤ソラフェニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、5FU阻害剤、mTOR阻害剤ラパマイシンとsabutoclaxの併用効果をin vitroで検討する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] BCL2A1に着目した腎癌のアポトーシス回避機構の解明2023

    • 著者名/発表者名
      八木真由
    • 学会等名
      みちのく泌尿器科セミナ-
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] BCL2A1は腎癌のアポトーシス回避において重要な役割を担う2023

    • 著者名/発表者名
      八木真由
    • 学会等名
      第82回日本癌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-11-21  

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