研究課題/領域番号 |
22K16827
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
湊 純子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (20929187)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | HBOC / RRSO / 女性のヘルスケア |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝性乳癌卵巣癌症候群は,BRCA遺伝子の生殖細胞系列の病的バリアントに起因する遺伝性腫瘍症候群の一つであり、乳癌や卵巣癌・卵管癌・原発性腹膜癌の生涯発症リスクが高率である。BRCAバリアント保持者には,予防的卵巣切除(RRSO)が卵巣癌の発症リスクを低下させることが示されている。しかしながら、BRCAバリアント保因者におけるRRSO後の心血管障害、更年期障害、性機能低下に関しては海外においても本邦においても十分な検討がなされていない。 本研究では、BRCA バリアント保持者における外科的早発閉経が及ぼす身体的・心理的合併症を明らかにし、適切な医療介入時期や介入内容を検討することを目的とする。
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研究実績の概要 |
2023年度は昨年から継続して、遺伝性乳癌卵巣癌症候群、BRCAバリアント保持者を対象に、本研究へのリクルートを行った。現在までに研究参加への同意は48例で得られた。また研究参加の同意を得た参加者から予防的卵巣切除による心理的影響、身体的影響を検証するために、QOLの指標であるWHO QOL-26質問票、うつ症状の指標であるHospital Anxiety and Depression Scale(HADS)質問票、更年期症状の指標である MEN-QOL 質問票のアンケートを回収し、脂質異常症など血液検査・骨塩定量の結果、身体計測データの収集を定期的に施行している。 また本研究に関連して、当院での遺伝性乳癌卵巣癌症候群患者の遺伝学的検査、サーベイランス、予防的卵巣切除の現状や課題について、第3回日本遺伝性乳癌卵巣癌 総合診療制度機構(JOHBOC)学術集会、第96回日本超音波医学会学術集会、第4回宮城県南卵巣がん講演会、第675回宮城県産科婦人科学会集談会、第27回東北家族性腫瘍研究会学術集会、第8回みやぎHBOCネットワーク勉強会、院内遺伝子診療部セミナーなどで発表した。今年度もさらに対象症例のリクルートを行うと同時に、同意を得た患者を対象に、各種質問票の回収、定期的な血液検査データや身体測定データの収集・蓄積を進め、結果が揃い次第、解析を進めていく計画である。また、いずれ本研究で得られた成果は論文化し、国内外の学会で積極的に報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
参加者のリクルートが当初の計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後さらに対象症例のリクルートを行い、質問票の回収、定期的な血液検査や身体測定データを収集し、データを解析する予定である。
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