研究課題/領域番号 |
22K16828
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
叶谷 愛弓 東京大学, 医学部附属病院, 病院診療医(出向) (30938668)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ATX / トリグリセリド / LPC / LPA / 胎児脳機能の発達 / 母児間脂質運搬 / 高トリグリセリド血症 / DHA / 脳機能 / 胎盤 |
研究開始時の研究の概要 |
DHA (Docosahexaenoic acid)は、胎児期から新生児期にかけての脳の構造や機能、視覚機能の急速な発達において必須である。この時期のDHAの摂取は母から胎盤や母乳を介しての供給に依存しており、申請者は妊娠中の母血液中のDHA含有リン脂質 (DHA-PLs) が胎児期の脳におけるDHA-PLsを規定することを見出した。本研究は、母児間のDHA輸送の分子メカニズムを検証し、胎児及び新生児の DHA欠乏の影響も探索することで、治療的可能性を検討することを目指す。
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研究実績の概要 |
DHA (Docosahexaenoic acid)は、胎児期から新生児期にかけての脳の構造や機能の急速な発達において必須であるが母児間の輸送における分子メカニズムについては不明な点が多い。申請者は妊娠中の母獣マウス血液中のDHA含有リン脂質 (DHA-PLs) が胎児期の脳におけるDHA-PLsを規定することを見出した。一方で、東京大学産婦人科の研究室においてLPC(Lysophosphatidylcholine)を分解しLPA (Lysophosphatidic acid) を産生する酵素であるATX (Autotaxine) が母体血液中において妊娠経過と共に漸増することを報告しているがその理由については明らかとなっていない。作用機序が未解明であった ATXがDHAだけではない母児間の脂質運搬に影響を与えている可能性があるという仮説を立てた。上記目的遂行のために原発性高カイロミクロン血症合併妊娠症例の患者を用いて解析することを検討した。原発性高カイロミクロン血症の患者は、カイロミクロ ンを分解するための酵素が欠損しているため異化障害を起こし、それにより内部に貯留されているトリグリセリドが分解されずに蓄積され、高TG血症をきたし急性膵炎などを引き起こす疾患である。このように血液中にトリグリセリドが異常に貯留された状態で妊娠した場合、胎児への脂質運搬に影響が生じることは考えられる。本患者の血清を用いての研究を検討したが、研究者自身の異動のため本研究を遂行することが叶わなかった。よってマウスを用いた研究へ移行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者の異動及び同研究室の研究員の編成によって本研究に割く人員が減少した。
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今後の研究の推進方策 |
研究者が外部に存在していたとしても遂行できるような研究計画に直す。
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