研究課題/領域番号 |
22K16836
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
依田 尚之 岡山大学, 大学病院, 助教 (80834928)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リキッドバイオプシー / 卵巣癌 |
研究開始時の研究の概要 |
がん遺伝子パネル検査の多くはがん組織から行っており、再発患者などではその都度組織採取を行うことが困難である。ゲノムが変化している可能性があるにもかかわらず、採取時の組織を使用することが多い。リキッドバイオプシーによるゲノム解析が臨床応用できれば、がんゲノム情報をより簡便に得ることが可能になる。特に生検が難しく難治性である卵巣がんでは有用であるが、定点のゲノム解析に終始してしまい真のPrecision Medicineとは言い難い。そこで本研究は卵巣がんにおけるリキッドバイオプシーを用いて、卵巣癌の治療経過におけるゲノム情報の変化を明らかにし、新規診断・標的治療法を確立することを目的にしている。
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研究実績の概要 |
がん遺伝子パネル検査は手術や生検で採取したがん組織から行っており、再発患者などではその都度組織採取を行うことが現実的で はなく、ゲノムが変化している可能性があるにもかかわらず、初回治療時の組織を使用している。リキッドバイオプシーによるゲノム解析が臨床応用できれば癌ゲノム情報はより簡便に得られると考えられ、より生検が難しく難治性である卵巣癌においては有用であるが、結局定点のゲノム情報に過ぎない。そこで本研究は卵巣がんにおけるリキッドバイオプシーを用いて卵巣癌治療経過におけるゲノム情報の変化を明らかにし、新規診断・標的治療法を確立することを目的にする。 低侵襲で採取できるリキッドバイオプシーであればより頻回に解析できる。腫瘍内不均一性や原発巣と再発巣のゲノムの相違、治療による変化なども検出することが可能であると推測される。初回治療時と再発時では、Key となる遺伝子は異なっており、治療によるゲノムの変化を考慮した治療法の選択に役立てられると期待される。今回、その前段階としてサンプルの採取に着手した。岡山大学倫理審査委員会にて「婦人科がんにおける検体採取とオミックス解析による腫瘍の分子生物学的病態解明のための研究」研2211-024として承認を得た。その後、産婦人科内で運用する癌の組織及び血液の採取につきプロトコールを作成し、計画的にサンプルを収集できるシステムを構築した。具体的には、治療前、治療後、フォローアップ時、再発時などのイベント発生時の血液検査の一部をバイオバンクに収集するものである。婦人科癌全癌腫を対象とするもので現状卵巣癌は6症例本プロトコールに従って組織及び血液が採取できている。しかしながら、まだ採取開始間も無くイベントの発生も乏しい。実験手技に関しては同研究グループから指導を受ける予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
卵巣癌の経時的変化を見るために、フォローアップごとに血液サンプルが必要である。今回、バイオバンクにサンプルを収集するプロトコールを作成し、実行に移したがまだまだサンプル数が少ないため。
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今後の研究の推進方策 |
サンプルと臨床情報の築成は継続する。 網羅的解析を行う方法はすでに検討したが、実行は現実的ではない。 ターゲットとなるゲノム情報に絞り経時的変化を追及する。
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