研究課題/領域番号 |
22K16840
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
陳 冠良 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (60896356)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 子宮頸がん / 腫瘍浸潤リンパ球 / 腫瘍浸潤リンパ球輸注療法 / 子宮頸癌 / 免疫療法 |
研究開始時の研究の概要 |
腫瘍浸潤T細胞療法(TIL療法)はTILを患者腫瘍から大量に誘導し、骨髄抑制した患者に輸注する免疫療法であり、現時点で最も効果が高い免疫療法と考えられている。さらに完全奏効(CR)症例では再発が極めて少ない、という特筆すべき特徴がある。 本療法は極めて挑戦的な治療であるがゆえに、改善すべき点多い。特にTIL製剤製造過程において腫瘍組織から抽出するTIL誘導技術の向上、複雑な培養手技の改善、高い抗腫瘍効果を有するTILの誘導、が課題である。本件研究ではこれらの課題に取り組み、安全かつ抗腫瘍効果の高いTIL培養法開発を目指す。
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研究実績の概要 |
腫瘍浸潤リンパ球(TIL)製剤の有効性評価のため、TILと自己腫瘍オルガノイドを用いた自己腫瘍反応性の評価系の確立を行った。まず、新鮮子宮頸癌組織から腫瘍オルガノイドを樹立した。46症例で腫瘍オルガノイド樹立を試み、30例(65%)で腫瘍オルガノイド樹立に成功した。このうち、TIL製剤を作成した患者由来の腫瘍オルガノイドを用いてTILの腫瘍反応性を検討したところ、製造したTILは、患者の子宮頸癌組織から作成した腫瘍オルガノイドをMHC-クラスI拘束性に傷害することが確認された。これにより、TIL製剤の規格の1つとして、将来、TILの自己腫瘍に対する反応性を用いる可能性が示された。
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