研究課題/領域番号 |
22K16841
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
早乙女 啓子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (80815580)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / オルガノイド / 明細胞癌 / 類内膜癌 / 卵巣癌 / 順遺伝学 / スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣癌のうち明細胞癌と類内膜癌は子宮内膜症と関連する。明細胞癌、類内膜癌はARID1A変異、PIK3CA変異を多く認めることがわかっているが、子宮内膜症から明細胞癌および類内膜癌がどのように発生するか未だ不明である。本研究では正常卵巣上皮・卵管上皮、子宮内膜症のオルガノイドを用いて、CRISPRスクリーニングによる順遺伝学的な手法でそれぞれへ癌化する機構を明らかにする。類内膜癌および明細胞癌のオルガノイドとゲノム、トランスクリプトームを統合解析し、それぞれの癌化へ決定させる因子を明らかにする。内膜症オルガノイドから明細胞癌、類内膜癌への癌化を再現することにより妥当性を検証し、創薬につなげる。
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研究実績の概要 |
明細胞癌、類内膜癌はゲノム解析が進み、ARID1A変異、PIK3CA変異を多く認めることがわかっているが、子宮内膜症から明細胞癌および類内膜癌がどのように発生するか未だ不明である。本研究では明細胞癌、類内膜癌が内膜症から発生する機構を、内膜症オルガノイドを用いたClustered regularly interspaced short palindromic repeats(CRISPR)スクリーニングによる順遺伝学的なアプローチで明らかにする。 2022年度は子宮内膜症手術検体からオルガノイド作成を行った。卵巣癌オルガノイドと同様の培養法(NankiY et al. Sci Rep 2020)では子宮内膜症オルガノイドは効率的に作成することはできなった。培養法の検討を行い、内膜症オルガノイドの培養に最適な培地を開発することができた。ARID1A変異、PIK3CA変異の双方が入っている内膜症オルガノイド、ARID1A変異を有しPIK3CA変異を有さない内膜症オルガノイド、ARID1A, PIK3CAの双方の変異を有さない内膜症オルガノイドを安定的に培養することができた。 CRISPRノックアウトライブラリー、CRISPR強制発現ライブラリーのプラスミド作成およびウイルス溶液調整を行った。また明細胞癌オルガノイドおよび類内膜癌オルガノイドのライブラリー作成およびエクソーム解析、トランスクリプトーム解析を並行して進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度中にCRISPRスクリーニングを行う予定であったが、子宮内膜症オルガノイドの安定的な培養法開発に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は子宮内膜症オルガノイドを用いてCRISPRスクリーニング(in vivoスクリーニング)を行い、類内膜癌、明細胞癌に必要な遺伝子変化を特定する。さらに妥当性解析および機能性解析をすすめる。
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