研究課題/領域番号 |
22K16843
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
野口 隼矢 日本医科大学, 医学部, 助教 (30879698)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 胎盤 / 胎盤特異的mircroRNA / 細胞外ナノ粒子 / 妊娠高血圧腎症 / 栄養膜細胞 / ナノ粒子 / exomere |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は、栄養膜細胞由来のナノ粒子exomereの細胞間輸送体としての機能を解明し、臨床応用(予知・早期診断ツール開発など)につなげる研究基盤を行うことです。本研究により、これまでエクソソームを含む細胞外小胞を用いることでも早期診断が困難であった妊娠高血圧腎症に対して、今までにないナノ粒子exomereを用いた早期発症予知・診断法開発につながる研究の基盤形成が期待できます
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研究実績の概要 |
①栄養膜細胞の分化・増殖および異常に伴い分泌される細胞外ナノ粒子(NVEP)の包括的な発現解析と細胞間シグナル伝達機構の解明、②ナノ粒子の臨床応用のための基盤確立を目指し、妊娠高血圧腎症妊婦の発症および発症前血漿中のナノ粒子を解析し、新規予知因子の探索・同定を行うことを目的として研究を行った。 ①:胎盤栄養膜細胞株(BeWo細胞)から分泌される細胞外小胞(EV)および細胞外ナノ粒子(NVEP)を段階的超遠心分離法によって分離・精製し、NVEPが多量に細胞外へと分泌されていることが明らかとなった。次にNVEPにおけるmicroRNAリアルタイムPCR解析を実施したところ、胎盤特異的microRNA(C19MC)のいくつかは(miR517a-3p, miR1323)はNVEPにより豊富に含有されていることが明らかとなった。またNVEPのレシピエント細胞(ヒト末梢血白血病T細胞株:Jurkat細胞)に対する取り込み解析を実施したところ、NVEP由来C19MCがより多量にレシピエント細胞へと取り込まれ、標的mRNA発現を減少させることが明らかとなった。このことからNVEPが胎盤特異的miRNAの機能的キャリア―である可能性が示唆された。 また、臨床サンプルとして満期胎盤から分離・初代培養した胎盤栄養膜細胞からも同様にEVおよびNVEPの分離・精製ができており、含有されている伝達物質に対する網羅的解析に加え、末梢血より分離した単核球に対する影響についても解析を進めている。 ②:血液サンプル由来の細胞外ナノ粒子の分離・精製の条件検討および予備解析を実施した。現在、予備解析から血中由来NVEPの分離方法の改良を進めており、完了次第、随時、採取している正常妊婦およびPE発症妊婦血液サンプルからの解析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定されていた構造解析・機能解析はおおむね予定通り進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
計画に沿って研究を進める予定である。
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