研究課題/領域番号 |
22K16849
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
森田 晶人 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (30897905)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | エンドサイトーシス / 胚 / PKC / トランスフェリン / embryogenesis / endocytosis / mouse |
研究開始時の研究の概要 |
不妊治療における生殖補助医療は進歩しているが,その妊娠率,生児獲得率はいまだ満足のいくものではない.これに対し着床前診断として胚の染色体の分析を行う方法が開発されてきたが,有用性には議論の余地があり,その侵襲性から非侵襲的に胚の質を評価する方法が必要である.これまでにクラスリンというタンパク質を介したエンドサイトーシスと初期胚発生異常の関連を明らかにしたが,これは胚においてエンドサイトーシスが不妊・不育症と関連する可能性を示唆している.その詳細な分子メカニズムを解明することで,染色体不分離以外が原因の不妊・不育症患者に対しての生殖補助医療の成績向上,さらに初期流産の予防につながる可能性がある.
|
研究実績の概要 |
1 :クラスリン依存性エンドサイトーシスのどこが障害されると初期胚発生異常が生じるのかを明らかにする バフィロマイシンによって4細胞期、8細胞期で停止することが確認された。これは、エンドサイトーシス阻害剤によって2細胞期で停止するという結果よりも後期であり、エンドサイトーシスによる分解以外の要素の重要性が明らかとなった。 2 :細胞膜タンパク質のエンドサイトーシスに影響を与えるPKCサブタイプの同定 Sotrastaurine, Stauroporine, Ruboxistaurinなどの阻害剤を用いたアッセイを計画したが、予備実験にて、ほとんどの阻害剤が添加時に胚に着色や体積増加などの有害事象を起こすことが確認されたため、siRNAを用いた分子を直接減少させるアプローチに方向転換した。 3 :胚発生におけるエンドサイトーシス活性の視覚化 先に導入し検討した蛍光タグ付きトランスフェリンレセプターによるエンドサイトーシスの可視化について検討し、低侵襲性が確認でき、可視化も成功した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
細胞膜タンパク質のエンドサイトーシスに影響を与えるPKCサブタイプの同定をするにあたり,siRNAを用いた分子を直接減少させるアプローチに方向転換した.そのためsiRNAの導入や予備実験を行うため進行がやや遅れている.
|
今後の研究の推進方策 |
細胞膜タンパク質のエンドサイトーシスに影響を与える候補因子の同定するため,siRNAを用いた実験を行っていく.
|