研究課題/領域番号 |
22K16862
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
青柳 陽子 大分大学, 医学部, 医員 (00883828)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / マイクロRNA |
研究開始時の研究の概要 |
子宮内膜症の現行の診断法(鏡視下や臨床診断)では、発症から診断までに約10年の遅延が生じる。本研究の学術的問いは「miR-30/miR-210 ratioは、潜在性子宮内膜症のバイオマーカーとなりうるか」である。我々は、ヒト正常子宮内膜間質細胞ではmiR-30が、子宮内膜症間質細胞ではmiR-210が高発現することを明らかにした。本研究では、miR-30およびmiR-210の機能解析を行い、子宮内膜症モデルマウスを用いて、線維化とmiR-30またはmiR-210の標的蛋白との相関を検証する。miR-30/miR-210 ratioで子宮内膜症の早期診断ができれば、早期の治療介入が期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、子宮内膜症におけるmiR-30とmiR-210の役割(標的分子の発現検証、機能解析)を明らかにし、miR-30/miR-210 ratioが早期診断のバイオマーカーとなりうるかを検証することである。2022年度は、ヒト正常および子宮内膜症間質細胞を用いたmiR-30とmiR-210の発現解析を行った。正常子宮内膜間質細胞ではmiR-30a-5pが、卵巣子宮内膜症間質細胞ではmiR-210の発現が増強した。 IPA(Ingenuity Pathway Analysis)を用いたパスウェイ解析を行い、miR-30とmiR-210の標的分子を抽出した。miR-132の標的分子として、Kruppel-like factor 9、paired-like homeodomain 1、tolloid-like 1、tolloid-like 2、period circadian clock 2、period circadian clock 3が抽出された。また、miR-210の標的分子として、protein tyrosine phosphatase, nonreceptor type 1、E2F transcription factor 3、growth hormone receptor、thymidine kinase 1が抽出された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルス感染症の流行および主任教授退官に伴う研究環境の再整備のため、研究の活動性が低下した。既存の検体や試薬類を用いた研究を行う期間があった。
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今後の研究の推進方策 |
パスウェイ解析で抽出された標的分子の蛋白発現を、ウエスタンブロッティング法を用いて検証する。 また、正常および子宮内膜症間質細胞を用いた機能解析として、miR-30、miR-210、miR-30+mR-210(複数のratio)を強制発現させたヒト正常および子宮内膜症間質細胞を用いて、線維化、細胞増殖能、細胞死耐性を評価する。
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