研究課題/領域番号 |
22K16907
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
佐藤 公宣 久留米大学, 医学部, 助教 (30738852)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 喉頭 / 声帯 / CLEM法 / CLEM / 微細構造 / 声帯黄斑 / 喉頭科学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はFIB/SEMトモグラフィー法、CLEM法によりヒト声帯の細胞外マトリックスと間質細胞の細胞小器官、ミトコンドリアなどの三次元的微細構造を観察し、疾患や加齢により声帯黄斑や粘膜固有層内の細胞と細胞外マトリックスがどの様に変化するのかを検討する。本研究によりヒト声帯黄斑における幹細胞システムに関与する細胞と細胞外マトリックスの三次元的微細構造が解明されれば、ヒト声帯の組織工学と再生医療において、基礎的研究と臨床応用に貢献できると考えられる。
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研究成果の概要 |
ヒト声帯は声帯上皮、粘膜固有層、声帯筋、軟骨から構成される複雑な組織であり、本研究では最新の電子顕微鏡技術であるFIB/SEMトモグラフィー法と光相関電子顕微鏡法(CLEM法)を用いて声帯の三次元的微細構造を解明する事を目的とした。ヒト喉頭の組織切片を用いたCLEM法での観察により、これまで不明であった声帯粘膜の各移行部の微細構造を明らかにした。また、声帯の疾患の一つであるラインケ浮腫の組織切片を用いたCLEM法での観察により、疾患の病態を微細構造レベルで明らかにした。正常な声帯組織のみならず、疾患モデルの観察へと応用でき、今後は実験動物や様々な疾患モデルへの応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
喉頭の機能は発声、嚥下、呼吸であり、喉頭は人間の生命維持に必要な臓器である。喉頭の中でも声帯はその中心的な部位であり、その正常な機能と関連した疾患(良性・悪性疾患)の病態の解明が求められる。喉頭は様々な硬組織・軟組織を含む複雑な臓器であるため、三次元的微細構造については不明な点も少なくなかった。本研究では、最新の顕微鏡技術を用いて喉頭の機能形態と関連した疾患の病態を明らかにした。本研究は喉頭の正常な機能形態と関連した疾患の病態の解明に今後も大きく寄与すると考えられる。
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