研究課題/領域番号 |
22K16924
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
米田 理葉 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20868533)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Th17型炎症 / 好酸球性副鼻腔炎 / メモリーT細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
好酸球副鼻腔炎は鼻茸への著明な好酸球浸潤を特徴とするTh2型炎症性疾患であり、国の指定難病である。好酸球性副鼻腔炎患者の鼻茸中ではIL-4,IL-5,IL-13などのTh2型サイトカイン、2型リンパ球、IL-33をはじめとする上皮性サイトカインが複雑にリンクしながら強い好酸球性炎症を惹起しているが、その病態には依然として不明な点が多い。本研究では、鼻茸組織中におけるTRMの機能をIL-21Rに着目して明らかにすることにより、ECRSの病態と難治性・治療抵抗性の機序の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
令和4年度にヒト鼻茸検体を用いた培養実験を行い、ヒト鼻茸細胞はCD3/CD28刺激下にIL-21濃度依存性にIL-17Aが有意に産生することが確認された。また有意差こそないもののIL-4、IFN-γ、IL-17FもIL -21濃度依存性に産生され、IL-21がTh 1、Th2、Th17型全ての炎症制御に関与している可能性が示唆されていた。R5年度はヒト鼻茸検体を用いた蛋白質解析を行うためのサンプル収集を進め一年間で40個の鼻茸検体を採取する事ができた。予定していた蛋白レベルでの解析は行うことはできなかったが、ECRSとnECRS両方の検体を用いてシングルセルRNA-seqを実施した。結果解析は今後実施予定だが、シングルセルRNA解析が本研究の目的であるIL -21/IL-21R axisの機能解析に向けた手掛かりとなるものと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度予定していたECRS鼻茸細胞を用いた蛋白レベルでの解析は行うことができなかった。一方でシングルセルRNA-seqを複数の検体で実施する事ができ、次年度以降の解析につながる実験が実施できたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度実施できなかったタンパクレベルでの解析を予定している。すなわち蛍光免疫染色等によるIL-21Rの局在性、偏在性の確認と、可能であればIL-21産生細胞の同定である。本年度実施したシングルセルRNA-seq解析結果からIL-21産生細胞同定に向けてアプローチ予定である。
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