研究課題/領域番号 |
22K16926
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
野々村 頼子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60807022)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 持続性知覚性姿勢誘発めまい / 光音響効果 / PPPD / 慢性めまい / 感覚代行 |
研究開始時の研究の概要 |
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)は、2017年に定義された新しい慢性めまい疾患である。PPPDは、急性めまい軽快後も視覚もしくは体性感覚による過代償が持続し、これらの知覚刺激に過敏となった結果、めまいが誘発される。原因疾患として最多であるが、治療法は確立していない。 そこで、本研究では、新規PPPD治療戦略として、感覚情報を本来とは別の感覚系を利用して伝達する「感覚代行」を応用する。新規感覚代行システムでは、「光音響効果」を用い、前庭情報を光励起聴覚刺激に変換し入力することで、視覚や体性感覚の過代償をリセットする。得られる成果はPPPDの病態に即した新規治療法開発の基盤となる。
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研究実績の概要 |
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)は急性めまい軽快後も視覚もしくは体性感覚による過代償が持続した結果、前庭覚との不均衡が生じて発症する。PPPDの治療はまだ確立されていない。本研究では、新規PPPD治療として、感覚情報を本来とは別の感覚を利用して伝達する、感覚代行を応用する。新規前庭感覚代行システムでは、光音響効果を用い、第4の新たな平衡感覚として聴覚を刺激し過代償をリセットする。 本年は新規感覚代行装置の開発として、光音響刺激装置を開発し、光音響刺激を天然ゴムや豚の軟骨、マウスの耳介軟骨軟骨に当て、信号が発生することを確認、その信号強度を測定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究者の所属移動に伴い、実験環境を整えるのに時間がかかったため、進捗状況はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後、光音響刺激の至適波長を検討し、光音響刺激により聴覚刺激が生じているかについて確認した上で感覚代行装置を完成させる予定である。また、装置が完成し次第、感覚代行トレーニングを行う予定である。
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