研究課題/領域番号 |
22K16945
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
宇田川 さち子 金沢大学, 附属病院, 視能訓練士 (00924747)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 近視緑内障 / 視神経乳頭深部構造 / 眼血流 / 眼位変化 / 近視性緑内障 / 緑内障 / 近視 / 眼血流動態 |
研究開始時の研究の概要 |
緑内障の危険因子である近視は、眼軸長延長に伴い視神経の乳頭の傾斜が生じる。近視眼では、非近視眼と比較し、視神経乳頭深部の篩状板支持組織の脆弱化や視神経周囲の 特徴的な構造的変化が指摘されている。一方で、近視人口の増加やスマートフォンの急速な普及により、近業作業を長時間することによって内斜視(眼が内に寄る斜視)が発症するなど、過度な近業作業は、眼球や視機能に影響を及ぼしていることが指摘されてている。本研究では、近視眼と近視性緑内障眼の相違点、発症機序、危険因子を明らかにすることを目的とし、光干渉断層計(OCT)と眼血流動態測定装置で正面視と内転位の状態で、視神経乳頭深部構造と眼血流動態を評価する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、眼位変化によって生じている視神経乳頭への負荷の状態を光干渉断層計(OCT)と眼血流動態測定装置(レーザースペックルフローグラフィー)を用いて検証し、近視眼と近視性緑内障眼の相違点を発見して、近視性緑内障の発症機序、危険因子を明らかにすることである。通常の眼科検査においては、眼を正面に向け、患者は固視目標を固視して、カメラは眼に対して真っ直ぐにした状態で撮影する。本研究では、光干渉断層計(OCT)と眼血流動態測定装置(レーザースペックルフローグラフィー)を用いる。いずれの機器においても、光学系の支柱に分度器を取り付け、撮影機器の光学系を被験者の眼を中心として回転させて、眼位が正位、内転15°、30°の各々の状態で撮影をすすめる。令和4年度に途中経過ではあるが、光干渉断層計での視神経乳頭深部構造の解析を行い(正常眼23眼、緑内障眼34眼)、計測方法や解析パラメータについては検討済であるため、これをもとに今後は解析を進める。令和5年度は、眼血流動態測定装置(レーザースペックルフローグラフィー)および統計解析ソフトでのデータ解析の手順、手法を習得し、解析を行うための準備は整っている状態である。令和4年度に引き続き、令和5年度も緑内障眼(近視眼、非近視眼)、正常眼のデータ収集を行ったが、近視緑内障眼および非近視緑内障眼は80眼以上の収集を終えたが、正常眼のデータ収集の目標を達成することはできなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当該年度では、データ収集の目標症例数に到達できなかった。そのため、データ解析が予定よりも遅れている状態である。
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今後の研究の推進方策 |
統計解析ソフトの準備は整っているので、正常眼のデータ収集を進めるとともに、光干渉断層計での視神経乳頭深部構造の解析および眼血流動態(レーザースペックルフローグラフィー)での解析を行う。
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