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網膜疾患発症リスクの要因解明のための眼球形態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K16981
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

南 早紀子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (20387020)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード加齢黄斑変性 / 眼軸 / 眼軸長 / 網膜
研究開始時の研究の概要

加齢黄斑変性(age-related macular degeneration; AMD)は50歳以上の約1%が罹患するとされる失明疾患で、網膜の中心である黄斑に病変をきたす。現在眼科診療で用いることのできるマルチモダルイメージング法にて硝子体の加齢性液化変化、網膜神経組織の体積、RPEの厚み、脈絡膜の血管構造の変化を、眼軸長およびAMDの有無や進行度と関連づけて解析する。眼軸長が短い小さい眼球では、硝子体の液化が少なく密度が高いままであるため、脈絡膜の血流流入が悪く黄斑部の血流低下が生じ、脂質沈着であるAMD前駆病変やAMD発症につながると仮説を立てており、その一端を示す。

研究成果の概要

加齢黄斑変性(age-related macular degeneration; AMD)は、網膜の中心である黄斑部の網膜と脈絡膜に病変をきたす失明疾患である。加齢に伴い進行するため、高齢化社会では社会問題となる。健常者においては、網膜に対して酸素や栄養素を供給する脈絡膜の状態が眼軸長により異なることが知られる。しかしAMD眼においては不明の点が多かった。本研究ではAMD眼において脈絡膜の厚みは眼軸長と逆相関していること、AMDリスク眼においては脈絡膜毛細血管板の血流は低下しており、不均一になっていることを示した。さらなる研究が必要と考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

AMDは50歳以上の約1%が罹患する、世界的に失明原因の上位を占める疾患である。これまでAMDの病態については、新生血管の性状や炎症所見についての研究が主であり、喫煙やメタボリックシンドローム等のリスクが注目されてきた。しかし、眼の解剖学的特徴と病態リスクの関係については、あまり報告がなかった。これに対し、本研究では、AMD病態の場である脈絡膜の状態が眼軸長に代表される眼の構造と関連しうることを示した。このようなマルチモダルイメージングによる生体内画像解析による病態の理解は、日常診療において役立ち、更なる病態解明の助けになった。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2025-01-30  

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