研究課題/領域番号 |
22K16982
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
佐藤 真理 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (50936268)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 眼慢性移植片対宿主病 / マイボーム腺機能不全 / ドライアイ / 慢性移植片対宿主病 / 腸内細菌叢 / 胆汁酸 / 細胞老化 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは慢性移植片対宿主病 (chronic graft-vs-host disease: cGVHD) モデルマウスに対し抗菌薬ゲンタマイシン経口投与がcGVHDを顕著に抑制し、腸管内容物・血清中の胆汁酸代謝物濃度にも影響を与えていることを見出した。本研究では、同モデルマウスに加えヒト眼 cGVHD 患者における腸内細菌叢・胆汁酸代謝物の影響を明らかにすることで、病態メカニズムの解明、新規治療/予防法の開発を行う。
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研究実績の概要 |
細胞老化が眼慢性移植片対宿主病の病態形成に寄与し、それに腸内細菌叢・胆汁酸代謝物が関連するのではないかと仮説をたて本研究を行なっている。眼慢性移植片対宿主病の約半数に眼瞼炎・マイボーム腺機能不全が生じる。慢性移植片対宿主病モデルマウスの眼瞼とマイボーム腺において、老化細胞マーカーのSA β-GAL, p16, p21が上皮、浸潤する炎症細胞、線維芽細胞に発現していることが明らかになった。また、老化細胞選択的除去剤ABT-263をこのモデルマウスに投与すると眼瞼炎・マイボーム腺機能不全が抑制されたことから、細胞老化が慢性移植片対宿主病における眼瞼炎・マイボーム腺機能不全の病態形成に関与することが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究期間内に、慢性移植片対宿主病モデルマウスの眼瞼炎・マイボーム腺機能不全の病態形成に細胞老化が寄与することを論文発表した(Sato S, et al. Ocul Surf. 2024 )。
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今後の研究の推進方策 |
眼慢性移植片対宿主病の眼瞼炎・マイボーム腺機能不全の病態形成に細胞老化が寄与することがわかってきた。今後、腸内細菌を変化させることで眼慢性移植片対宿主病モデルマウスの眼瞼炎・マイボーム腺機能不全を抑制できないかを検証していく。
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