研究課題/領域番号 |
22K16993
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 千草 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (70893767)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 羊膜由来幹細胞 / エクソソーム / マウス / 急性創傷 / 創傷治癒 / 熱傷 / 間葉系幹細胞 / 深達性皮膚損傷 / 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞外小胞の一種であるエクソソームは様々な細胞内物質を別の細胞に運搬しその細胞の性質を変化させる。間葉系幹細胞由来のものは糖尿病性潰瘍の治癒に効果を示すなど注目を集めている。熱傷、化学熱傷、凍傷等の急性創傷では皮膚深部まで損傷される事が多く治癒後の皮膚は機能面や整容面で大きく劣る。組織再生作用と抗炎症作用をもつ羊膜由来間葉系幹細胞エクソソームを、これらに作用させることで既存の治療よりも早期の治癒が得られるだけではなく、機能面や整容面でも勝る新規の局所治療法の開発を目指す。各疾患での作用を検証するため熱傷、凍傷、化学損傷の各モデルマウスを作成し、エクソソームを作用させることでその効果を検証する。
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研究成果の概要 |
広範囲熱傷はいまだに致死率が高く、熱傷面積は予後に大きな影響を与える要因である。経時的に熱傷が進行するburn wound conversionという概念があり、ラットやブタなどの動物モデルを用いて基礎研究が行われてきた。本研究では、マウスを用いたburn wound conversionを模した動物モデルに対し、羊膜由来間葉系幹細胞エクソソームを投与することで、熱傷創に与える影響を検証した。羊膜由来間葉系幹細胞エクソソームを潰瘍など創傷に投与することで、創治癒促進効果が報告されていたが、本研究では、burn wound conversionの抑制効果が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Burn wound conversionによる熱傷創の拡大・深達化を抑制することができれば、広範囲熱傷による生存率改善に貢献しうる。また本研究によりburn wound conversionの病態生理のさらなる解明に繋がる可能性がある。
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