研究課題/領域番号 |
22K16998
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 悠史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (40793287)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 早期診断 / 非侵襲的診断 / 診断 / 非侵襲的 / 診断装置 / 低侵襲 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ浮腫はがん術後のリンパ節郭清などで体内に張り巡らされたリンパ液の輸送経路が障害され発症する疾患である。早期発見が重要な疾患であるが、正確なリンパ浮腫の診断のためには造影剤を皮下に注射する必要があり、患者に検査のたび疼痛を与えることとなってしまう。外来受診の度に毎回造影検査を行うことは負担が大きい。 今回我々は皮膚に密着することで広範囲に高精度なセンシングを可能とする伸縮性エレクトロニクスを用い、リンパ浮腫を低侵襲かつ早期に診断できる装置を開発することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究はリンパ浮腫に対する、非侵襲的診断方法の確立を目的として、①データ収集②試作品の開発を目的として行った。 上肢リンパ浮腫であれば通常は郭清をしていない対側の部位は健常である。そのため、片側の上肢リンパ浮腫患者を対象とし、その健側と患側を比較することで、診断の根拠となりうる所見が生じるか評価した。その結果、リンパ浮腫肢は皮膚の硬さだけではなく粘弾性が増加しており、これらの所見がリンパ浮腫の特徴量を掴むのに有用である可能性が示唆された。 試作品の開発も並行して行い、皮膚に貼付するだけで皮膚の硬さを評価することができる試作品の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ浮腫はがん術後のリンパ節郭清などで体内に張り巡らされたリンパ液の輸送経路が障害され発症する疾患である。早期発見が非常に重要であるが、正確なリンパ浮腫の診断のためには造影剤を皮下に注射する必要があり、患者に検査のたび疼痛を与えることとなってしまう。そのため、非侵襲的にリンパ浮腫の発症を検知する手法が求められており、今回作成した試作品を用いることで、患者自身がリンパ浮腫の発症に気づくことができる可能性があるため、有意義と考えられる。
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