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リキッドバイオプシーは口腔癌の新たなツールとなる~PDXモデルによる解析で実証~

研究課題

研究課題/領域番号 22K17022
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

内堀 雅博  東海大学, 医学部, 助教 (50749273)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードLiquid biopsy / 口腔扁平上皮癌 / 遺伝子解析 / cfDNA / PDXモデル / 再発転移 / NOTCH
研究開始時の研究の概要

CTやMRIなどの画像検査においてもがんの検出限界は存在する。検出限界以下のがんを捉える新たな技術として、Liquid biopsyが様々な領域で注目されている。以前より申請者は口腔扁平上皮癌(OSCC)におけるLiquid biopsyに関して解析してきた。診断精度を高めるには、特定の遺伝子変異の監視が必要であり、NOTCH1やTP53がその候補となる可能性を見出しているが、生体レベルの解析までは至っていない。今回、OSCCの多検体の移植マウス(PDX)を樹立し、PDXモデルを用いて生体レベルで、Liquid biopsyがOSCCの経過観察のツールとして臨床応用できるかどうかを解析する。

研究実績の概要

近年、がんの早期発見が可能だが、CTやMRIなどの画像検査においても検出限界は存在する。がんの早期発見が予後の改善における重要な因子であるため、検出限界以下のがんを捉える新たな技術として、Liquid biopsyが様々な領域で注目されている。口腔扁平上皮癌(Oral squamous cell carcinoma:OSCC)においてはその解析が遅れている。以前よりわれわれは邦人OSCCにおけるLiquid biopsyに関して解析を行い、臨床応用の可能性を検討してきた。しかし、診断精度を高めるには、特定の遺伝子変異の監視が必要であり、NOTCH1やTP53が監視対象の遺伝子の候補となる可能性を見出している。しかし、生体レベルの解析までは至っていない。今回、OSCC腫瘍の多検体の移植マウス(Patient-derived xenograft: PDX)を樹立し、PDXモデルを用いて生体レベルで、Liquid biopsyがOSCCの経過観察のツールとして臨床応用できるかどうかを解析する。
手術前、手術後、その後3ヶ月ごとの採血を行い、その血漿よりcfDNAを抽出し、臨床データと濃度の解析を行っており、本年度は最長術後2年までの解析を終えた。死亡する2、3ヶ月前より急激にcfDNA濃度が上昇することから、死期の予測には有効である可能性があると考える。今後も継続して解析していく予定である。
また、PDXモデルの樹立に関しては、20例を行ったが、3例のみ樹立することができた。マウスの血液でcfDNAの解析が可能であるかどうか、PDXモデルは元の腫瘍の性質を反映しているかどうか、の2点を解析したところ、cfDNAの解析は可能で、元の腫瘍の性質を維持していることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

PDXモデルの安定的な樹立ができていないため。

今後の研究の推進方策

fDNAの濃度解析に関しては次年度も継続して行っていくが、経時的な遺伝子変異の解析を行う計画を現在立てている。
PDXモデルに関しては引き続き樹立を目指して行っていく。
マウス腫瘍とそのcfDNAの解析については、現時点で得られるcfDNAの量だと解析がシーケンスが1度しかできないくらい少量であるため、増幅してから解析する計画を現在立てているため、次年度はこれを遂行する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The usefulness of liquid biopsy in patients with oral squamous cell carcinoma2023

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Uchibori
    • 学会等名
      International Academy of Oral Oncology
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Analyzing of usefulness of Liquid biopsy in oral squamous cell carcinoma2022

    • 著者名/発表者名
      内堀雅博
    • 学会等名
      第67回日本口腔外科学会総会・学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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