研究課題/領域番号 |
22K17048
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
小柳 圭史 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (10908289)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 歯髄幹細胞 / 歯根膜 / 歯周組織 / 再生療法 / 歯根破折 |
研究開始時の研究の概要 |
脱臼歯の再植や意図的再植には、正常な歯根膜とセメント質の介在が望まれ、実際に歯根膜の汚染やdebridementにより歯根膜が欠損した歯では、外部吸収、骨性癒着、置換性歯根吸収が生じる。これらの事象の回避には歯根膜様組織の再生が必要とされる。また、近年では歯根破折歯の接着法が行われるようになったが、破折線面の歯根膜欠損にも同様の事象が生じる可能性がある。そこで、本研究では、多機能細胞への分化が可能な歯髄幹細胞を使用し、異なる作製方法による三次元培養組織を付着させた場合のセメント質、歯根膜様組織の再生について検証し、新たなアプローチによる治療法の開発を目的とする。
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研究実績の概要 |
脱臼歯の再植や意図的再植には、正常な歯根膜とセメント質の介在が望まれ、実際に歯根膜の汚染やdebridementにより歯根膜が欠損した歯では、外部吸収、骨性癒着、置換性歯根吸収が生じる。これらの事象の回避には歯根膜様組織の再生が必要とされる。また、近年では歯根破折歯の接着法が行われるようになったが、破折線面の歯根膜欠損にも同様の事象が生じる可能性がある。そこで、本研究では、多機能細胞への分化が可能な歯髄幹細胞を使用し、異なる作製方法による三次元培養組織を付着させた場合のセメント質、歯根膜様組織の再生について検証し、新たなアプローチによる治療法の開発を目的とする。 ヒト歯髄幹細胞、歯根膜細胞の獲得を行い、共培養およびヒト抜去歯ディスクをSEMや切片による象牙細管の状態の確認後、歯髄幹細胞をヒト抜去歯ディスク上にて培養を行い最適な薬液処理の検索を行っている。 また、上記細胞を用いて三次元培養組織の構築を行い、免疫不全マウスに全身麻酔を施し、背部皮下組織に歯髄幹細胞および歯根膜細胞をコラーゲンゲル応用の三次元培養組織および、多層化細胞シートによる作製を行った異なる二つの三次元培養組織をそれぞれ貼付したヒト抜去歯ディスクを埋入し、歯質表面および三次元培養組織、周囲組織の経時的変化について病理組織学的に検索を行っている。同様に免疫不全ラットを使用し、全身麻酔下にて上顎左右大臼歯を抜去後その抜去歯を用い、歯根膜欠損モデルの製作を行い三次元培養組織を付着させ病理組織学的に検索を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第1段階として、ヒト抜去歯から歯髄細胞および歯根膜細胞の獲得を行い、共培養およびヒト抜去歯ディスクをSEMや切片による象牙細管の状態の確認後、歯髄幹細胞をヒト抜去歯ディスク上にて培養を行い最適な薬液処理の検索を行っている。また、動物実験にて免疫不全ラットを用い、歯根膜欠損モデルの製作を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きヒト抜去歯から歯髄細胞および歯根膜細胞の獲得を行い、共培養およびヒト抜去歯ディスクをSEMや切片による象牙細管の状態の確認後、歯髄幹細胞をヒト抜去歯ディスク上にて培養を行い最適な薬液処理の検索を行う。 その後免疫不全マウスに全身麻酔を施し、背部皮下組織に歯髄幹細胞および歯根膜細胞をコラーゲンゲル応用の三次元培養組織および、多層化細胞シートによる作製を行った異なる二つの三次元培養組織をそれぞれ貼付したヒト抜去歯ディスクを埋入し、歯質表面および三次元培養組織、周囲組織の経時的変化について病理組織学的に検索を行う。同様に免疫不全ラットを使用し、全身麻酔下にて上顎左右大臼歯を抜去後、歯根膜欠損モデル抜去歯を用い、三次元培養組織の付着をし、病理組織学的に検索を行う。
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