• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

顎骨内局所炎症環境下におけるサイトカインストーム制御に基づいた抗炎症療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K17067
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関日本歯科大学

研究代表者

長谷川 達也  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (10907918)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード抗炎症療法 / 個別化医療 / サイトカインストーム / 根尖性歯周炎 / 根尖性歯周炎における抗炎症療法 / 根尖性歯周炎における個別化医療 / 根尖性歯周炎におけるサイトカインストーム
研究開始時の研究の概要

根尖性歯周炎におけるサイトカインストームに関連するバイオマーカーを特定することで、局所炎症に対する新たな抗炎症アプローチを構築することを目的とする。本研究では、特定の因子が顎骨内でサイトカインストームを誘引することで局所炎症環境を著しく増悪させ病態を難治化させる仮説を検証する。将来的に、排膿路や根管内からサンプリングした試料と迅速PCR検査を組み合わせることで、患者個々の病態把握とそれらに対応した個別化医療を基盤とした抗炎症療法の提供を目指す。加えて、APのみならずサイトカインストームを伴う他臓器の炎症性疾患においても、病態をモニターするためのバイオマーカーになりうることが期待される。

研究実績の概要

根尖性歯周炎におけるサイトカインストームに関連するバイオマーカーを特定することで、局所炎症に対する新たな抗炎症アプローチを構築することを目的とする研究を行った。具体的な研究計画として、歯根尖切除術の際に摘出されたヒト根尖病変を採取し、炎症動態解析および多重免疫蛍光染色による組織学的解析を実施した。結果として、病変サンプルからの炎症性細胞の単離培養プロトコルが確立され安定した細胞の採取を行うことに成功した。しかしながら、単離培養した細胞からRNA抽出および cDNA合成を行うプロトコルに問題が生じたことで主たる臨床研究の開始時期に遅れが生じた。具体的には、壊死細胞を多く含む局所炎症環境であった点と線維性変化を伴う慢性病変であることから細胞外マトリックスによる生細胞の回収阻害が生じた点を考慮し、コラゲナーゼ処理効率を上げる(複数種の酵素をカクテルし至適濃度を調整した上でisolationを行った)ことで生細胞の回収率を底上げし解決に至った。これらのプロトコルが確立された後、直ちにヒト検体を使用した臨床研究のスケジュールの組み直しを改めて行い、検証完了かつ論文投稿できる実験系を再構成して倫理審査の変更手続きを行った。しかしながら、予定されていた倫理審査が想像以上に難航し、再考した実験系に重大な支障が出じた(実験対象が条件設定した手術により摘出したヒトPrimary cellであり、サンプリング日程が全て定められていたが、それまでに倫理審査の変更申請が通過できない状況となった)。結果として、任期内に本臨床研究のスケジュールの見通しが立たないことから、実験系の廃止決定に至った。研究過程で得られた抗炎症療法の基礎となる術式に関する検証結果(“上顎第一大臼歯の髄室開拡において致命的な偶発症をもたらす2次元ユークリッド空間の検証”)については内容を取りまとめて学会発表を行った。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 上顎第一大臼歯の髄室開拡において致命的な偶発症をもたらす2次元ユークリッド空間の検証2023

    • 著者名/発表者名
      井出葵,渡邉大悟,塩田恭子,大西小雪,小栁圭史,長谷川達也,北村和夫
    • 学会等名
      第19回日本顕微鏡歯科学会・総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi