研究課題/領域番号 |
22K17108
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
村上 瞳 (戸川瞳) 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (10845879)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 高齢者 / ウェアラブルデバイス / 食事見守りシステム |
研究開始時の研究の概要 |
介護度が高い高齢者には,食事介助・見守りが行われることが多い.高齢者歯科分野において,安全な食事を提供するための手法が報告されてきたが,食事中に十分な咀嚼がみられるかを評価することは食事選択や窒息予防に必要である.本研究では,我々が開発を進めてきたウェアラブルデバイス型の耳掛け式咀嚼回数計を応用した要介護高齢者における食事の見守りシステムの確立を提案する.また経時的な高齢者の咀嚼行動と,口腔機能・食形態との関連を明らかにする.これらの結果,介護施設スタッフの食事見守りの負担を減らすことができる.また,要介護高齢者の変化の早期発見,食事選択基準の提案,安全な食事に寄与できると考えられる.
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研究実績の概要 |
要介護高齢者・介護給付金は増加しており,わが国において介護費用を抑制することはひっ迫の命題である.特に介護度が高い高齢者には,食事介助・見守りが行われることが多い.高齢者歯科分野において,安全な食事を提供するための手法が報告されてきたが,口腔機能に加えて,食事中に十分な咀嚼がみられるかを評価することは食事選択や窒息予防に必要である.我々は,ウェアラブルデバイス型の耳掛け式咀嚼回数計(bitescan)の開発を進めてきた.本研究では,本装置を応用した要介護高齢者における食事の見守りシステムの確立を提案する.また経時的な高齢者の咀嚼行動と,口腔機能・食形態との関連を明らかにすることを目的とする. 口腔機能や咀嚼のために,適切な欠損補綴治療を行い機能回復と残存組織の保全を達成することが重要である.臼歯部咬合支持が減少すると前歯部に欠損が拡大することがあるため,遊離端欠損が上顎前歯部に及ぼす影響を検討した.実際に遊離端欠損歯列を有する患者83名(男性29名,女性54名,平均年齢69.4歳)を対象として咬合力測定フィルム(デンタルプレスケール)を用いて咬合力を測定した.欠損歯数が多いほど,総咬合力は小さく,前歯部に加わる咬合力とその割合は大きくなった.義歯を使用することで前歯部に加わる力は有意に減少した.遊離端欠損において義歯を装着することで上顎前歯部の負担が減少することが示された.前歯部の負担を減らすことで喪失を予防し,欠損拡大の防止につながることが予想されることから,遊離端欠損を有する患者に対して義歯を装着する意義は大きいと考えられる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
育児休業で研究を中断したため進捗が遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
育児休業を取得して科学研究費に関する研究活動を中断した.次年度より本研究活動を再開する予定である.
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