研究課題/領域番号 |
22K17110
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
尾花 綾 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (30884621)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 嚥下回数 / 嚥下関連筋の廃用 / 超音波検査 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者が要介護状態になる原因は疾患以外に「高齢による虚弱(フレイル)」によるものも多く、このフレイルの中核要因であるサルコペニアが問題となってきている。サルコペニアの誘因として運動頻度の低下に注目し、嚥下頻度の低下が嚥下関連筋の筋肉量減少に関与するのではないかと考えた。 そこで、今回は予防に取り組める非要介護高齢者を対象にし「嚥下頻度と嚥下関連筋の関連」について明らかにするために以下の測定・解析を行う。①嚥下頻度測定、②超音波検査により嚥下関連筋の筋肉量・質を測定③筋肉量に影響する因子のデータ収集を行い、嚥下頻度と筋肉量との相関分析、嚥下関連筋の筋肉量への影響の強い因子を明らかにする。
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研究実績の概要 |
高齢化率が上昇する中、この高齢者が要介護状態になる原因は疾患による影響が大きいが「高齢による虚弱(フレイル)」によるものも増え、このフレイルの中核要因であるサルコペニアによる嚥下障害も問題となってきている。そこでサルコペニア(廃用)を予防・進行抑制するために、申請者は嚥下関連筋のサルコペニアの誘因として、運動頻度の低下に注目し、嚥下機能においては嚥下頻度の低下が嚥下関連筋の筋肉量減少に関与するのではないかと考えた。申請者はこれまで、要介護高齢者において嚥下頻度と嚥下関連筋の筋肉量に相関関係があることを明らかにした。一旦サルコペニアが進んでしまうと回復するのは困難であり、要介護高齢者では訓練も難しい。 そこで、今回は要介護の前の段階でも変化がみられるのかを明らかにし、予防につなげることを目標とする。要介護状態の前であれば訓練の効果も出やすいため、変化があれば訓練を行い、変化がなくても維持する訓練メニューを検討できる。 本研究では「非要介護高齢者の嚥下頻度と嚥下関連筋の関連」について明らかにするために以下の測定・解析を行う。①嚥下頻度測定、②超音波検査により嚥下関連筋の筋肉量・質を測定③筋肉量に影響する因子のデータ収集を行い、嚥下頻度と筋肉量との相関分析、嚥下関連筋の筋肉量への影響の強い因子を多変量解析により明らかにする。 本年度は、筋肉量の減少が認められるかを確認するために、健常成人に対して、超音波検査を用いて嚥下関連筋の筋肉量を測定し、基礎データを蓄積した。今後は健常高齢者の採取をしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
健常高齢者のデータ採取のための募集をしているが、新型コロナ感染などによりデータ採取が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染の拡大の状況をみながらデータ採取を行う。高齢者であるため配慮が必要となる。
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