研究課題/領域番号 |
22K17116
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
矢野 良佳 九州歯科大学, その他部局等, 特別研修員 (10911050)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | CAD/CAM / 天然歯 / 生体模倣 / CAD/CAMブロック / エナメル質 / ブロック / 接着 / 歯冠修復 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科材料における硬さや弾性などの力学的性質は、クラウンやインレーなどの歯冠修復物(補綴物)にとって重要な性質である。生体模倣の観点から考えると、歯冠修復物の力学的性質は歯質と同じが良い。しかし、既存の歯科材料において、力学的性質が歯質と同じものは存在しない。このような既存の歯冠修復物の力学的生体適合性の低さは、破折や脱離などの臨床的な失敗の原因のひとつである。力学的性質に加え、接着は支台歯や材料の脱離や破損を防ぐために重要である。そこで本研究では、歯質と同じ力学的性質と高い接着性を兼ね備えた新規CAD/CAM用ブロックを開発し、歯冠修復物に応用することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、天然歯に類似する力学的性質と高い接着性を兼ね備えた新規CAD/CAM用ブロックを開発することを目的とした。新規ブロックは、ジルコニアスラリーを乾燥・焼結させ、レジンモノマーを含浸・重合させることで作製した。新規ブロックの機械的性質、物理化学的性質、接着性について調べた。その結果、新規ブロックの弾性係数とビッカース硬さは、エナメル質に匹敵することがわかった。また、新規ブロックは、MDPを含有したプライマーを併用したMMA系レジンセメントに対し、高い接着強さを示すことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然歯に近い物性をもつ新規歯科材料を開発した。本研究結果をもとに、将来的に新しい歯冠修復物が応用されれば、より生体に近い修復治療が行えると考えられる。
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