研究開始時の研究の概要 |
義歯の装着には「咀嚼能力の改善」, 「審美性の改善」, 「口腔機能の回復」や「QOLの向上」が列挙されてきた. 一方, 義歯装着による咬合の安定化が「姿勢制御機能の改善」や「運動機能の向上」におよぼす影響について高齢者の歩行中の転倒の原因として, 歩行時に膝が充分上がらないこと, 身体の左右の動揺幅が大きいこと, 腰の曲がりによる前方視野の確保が不充分なことがある. 歩行運動について「ビデオ動作解析システム」を用いた新たな3次元的に歩行を解析し, 歩行時の身体の上下, 左右, 前後の動き, 歩行速度やストライド幅を数値化し, 義歯装着による咬合支持の変化が歩行運動に与える影響について精査する.
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