研究課題/領域番号 |
22K17128
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 佳彦 東北大学, 大学病院, 助教 (20803589)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 摂食嚥下リハビリテーション / 口腔機能低下症 / 超音波画像診断 / 口腔機能 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では現行の摂食嚥下リハビリテーション手技のうち、摂食嚥下の口腔期の運動機能改善が予測される開口訓練、舌抵抗訓練、前舌保持嚥下訓練の3種の効果について検証を行う。口腔機能評価にはEAT-10、反復唾液嚥下テスト(RSST)、舌圧測定、ざらつき感覚の感受性評価(官能試験)、試験食品摂取時の咬筋および舌骨上筋の筋電図記録、超音波パルス・ドプラー法による食品の咽頭通過速度測定を行う。 臨床研究にて口腔機能低下症と診断された65歳以上の方を対象として各リハビリテーションおよび各検査を実施する予定である。その結果をもとに摂食嚥下リハビリテーションの各口腔機能への効果について統計学的に解析する。
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研究実績の概要 |
令和5年度は予定していた健常者被験者および口腔機能低下症と診断された被験者の取り込み研究遂行を試みた。しかしながら、当初の想定よりも被験者のリクルートが難航し、必要十分なデータ収集を十分に行うことが出来ていない状況である。その為、必要数の被験者リクルートをしやすくするために、当初の研究計画に若干の変更を加えることとした。 再度、現有の機器を使用して被験食品条件の調整、および被験者への負担が最小限になるような実験タスクの修正や、謝礼の設定を行った。そのため改めて所属機関の倫理委員会の承認を得る必要がありその手続きを行った。 被験者ごとの固有特性として、嚥下運動時の舌骨および甲状軟骨の挙上量・速度の測定、嚥下関連筋である舌骨舌筋およびオトガイ舌骨筋の筋量を超音波診断装置で評価することとしその手法を確認した。また、実際に超音波診断装置から得られた画像生データから、画像処理ソフトウェアを使用して食品の咽頭通過速度を解析する手技を複数名の予備実験データから再現性のある手順で行えることの確認を改めて行った。さらに試験には被験食品には水およびとろみ水を用いるが、複数の異なるとろみの強さのとろみ水を調整しその影響も検討し、令和6年度中に本調査を速やかに実施するための準備を整えた。 当初の研究実施計画の若干の変更を加えたため、現在は健常被験者対象とした調査が開始し始めた段階であれる。令和6年度は速やかに予定症例数のデータ収集および解析を行い、さらに本研究から得られた成果を報告していくことを計画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の研究計画へ若干の変更を行う必要が生じ、改めて所属研究機関の倫理委員会の審査を受ける必要ができてしまったこと、それに伴って試験食品の調整のための予備実験が追加で必要になってしまった。そのため想定外に時間がかかってしまったため進捗が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
進捗が遅れてしまったため、当初の計画に若干の変更を加え、令和6年度中に必要数のデータ収集および解析が行えるように早急に被験者リクルートを進めていく。 ベースラインでの嚥下運動時の舌骨や甲状軟骨の運動量や速度を収集するデータ項目に追加等を行い、これらがとろみ強さの異なる被験食品の咽頭通過速度へどのように影響しているか等も解析対象としていく。 また被験者への謝礼を設定することで、可能な限り被験者のリクルートを速やかに行えるようにしていく。
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