研究課題/領域番号 |
22K17130
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高草木 謙介 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (90804584)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | デンチャープラーク / 義歯性口内炎 / C. albicans / リライン材 / 表面特性 / Candida albicans / 義歯洗浄 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,身体・認知機能低下により満足に義歯清掃できない高齢者は増加している.このため,義歯に付着した汚れを簡便かつきれいに洗浄する方法の確立は急務である. 我々は従来の洗浄法と異なるアプローチとして光の持つ殺菌効果に着目し,405nm波長光の照射が義歯上の汚れを殺菌することを報告した.ただし,義歯は複雑な形態をしており,一方向のからの照射では十分な殺菌効果を得られない可能性がある.そこで,義歯床用材料に同波長に応答する光触媒を添加し,義歯側からも殺菌効果を持たせることを考えた.本研究では,光触媒添加の新たな義歯床用材料を開発し,複雑な構造を呈する義歯を光源側・義歯側の両方向から洗浄すること目指す.
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研究実績の概要 |
本年度は,従来型の化学重合型リライン材と比較して,操作時間が長く,リライン時の操作性がよい光硬化型リライン材について経年劣化による表面特性の変化と微生物付着にあたえる影響について検討を行った.化学重合型リライン材(トクヤマリベースⅢ),光有重合型リライン材(ヒカリライナー),加熱重合型義歯床用ポリメチルメタクリレート(PMMA)(アクロン)の3種類の材料を使用して試料を製作した.製作した試料を人口唾液中に0,15,30,60,90,180日間浸漬した後に実験に使用した.試料の表面特性は,ビッカース硬さ,表面粗さ,色調変化,接触角測定を行った.微生物付着に関しては,Candida albicans(C. albicans)の酵母型菌体1.0x 106Cellを各試料に接種し,37℃,24時間培養を行った.付着した生細胞をATP量測定を行い定量化するとともに,試料表面の細胞を蛍光染色し視覚的に観察した.ビッカース硬さは常温重合型では,ベースラインと比較して60日後以降は有意に硬度が上昇した.光重合型では60日後に硬度の上昇を認めたものの期間を通じて硬度の変化は少ない傾向であった.表面粗さ,色調変化,接触角測定および微生物付着に関しては各試料間で経時的な変化は認めなかった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は新規リライン材にの経時的な劣化による表面特性の変化および微生物付着への影響を調査した.当初の予定では光触媒添加による義歯床用材料の機械的性質や微生物付着の抑制効果を検証する予定であったが,上記のデータ採得を行ったため進捗に遅れが生じた.
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今後の研究の推進方策 |
まずは上記概要で記載したデータについて,微生物付着試験に関する条件を再度検討し実験を行う予定である.得られた成果を学科発表や論文投稿することで発表する予定である.
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