研究課題/領域番号 |
22K17131
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大河原 久実 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 医員 (00882929)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | メカニカルストレス / 有限要素解析 / 骨形態計測 / 骨リモデリング / 骨形態学的計測 |
研究開始時の研究の概要 |
応力やひずみの大きさ・方向が歯槽骨の骨リモデリングに関与する細胞に作用する影響は十分に解明されていない。本研究は、荷重によって生じる天然歯またはインプラント周囲歯槽骨の応力やひずみの大きさ・方向が骨リモデリングに与える影響について明らかにすることを目的とした。歯槽骨のリモデリングを引き起こす応力・ひずみの閾値などの具体的な数値データを示すことにより、歯科補綴治療の診断システムの構築や治療効果の高い補綴装置の設計に貢献できる。
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研究実績の概要 |
咀嚼によって生じる咬合力は歯周組織を介して歯根膜周囲の歯槽骨に伝達される。一般に、骨組織の恒常性は骨吸収と骨形成によって維持されるが、この代謝メカニズムには力学的な刺激が重要な影響を及ぼす。一方で、力学的刺激による生体組織や生体材料への影響はその部位に生じた応力の方向と大きさによって表すことができる。昨今の数学モデルを用いた応力解析の技術的な進展により、歯周組織を取り囲む歯槽骨には力学的刺激が負荷されることで、均一ではなく部位によって異なる大きさの引張りと圧縮の応力が発生することが示されている。しかし、この引張りと圧縮の応力が歯根膜周囲の局所の歯槽骨の細胞活性に及ぼす影響は明らかでない。 本年度はマウスの上顎左側第一臼歯に対して実験的荷重を付与し、各マウスのin vivo μCTデータを基にマウス上顎骨の3次元有限要素モデルの構築および解析を行った。組織図を顕微鏡画像として得たのち、各マウスの3次元有限要素モデルから個々の組織像に対応する断面を切り出すことにより、組織像に対応するマウス個別の応力分布図を得ることができた。このようにして得た応力分布図と組織像を重ね合わせ、応力と骨組織の形態学的パラメータを比較解析したところ、臼歯歯根周囲の歯槽骨における骨形成パラメータの増減は引張り応力の増減と連動しており、骨形成活性は局所の引張り応力の影響を強く受けることが示された。今後は応力分布と骨吸収パラメータとの関連について解析を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
有限要素モデルの詳細な条件設定に研究時間を費やす必要があったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は応力分布と骨吸収パラメータとの関連について解析を進めていく。
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