研究課題/領域番号 |
22K17153
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
永井 孝宏 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (70827675)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 顔面形成 / β-Catenin / 細胞増殖活性 / 頭蓋顔面形成 |
研究開始時の研究の概要 |
器官の形は細胞が作った枠組みを元に決定され、その枠組みは細胞間の増殖の差によって形成される。細胞増殖活性のonの部位とoffの部位がパッチワークのように配置することによって細胞の枠組みが作られ、その枠組みを元に器官は形成されていく。顎顔面は他の部位に比べ、凹凸の極めて多い器官であり、細胞増殖のonとoffが複雑に生じている器官と言える。しかし、顔面発生における細胞増殖の制御機構は明らではない。先天異常の1/3には、顔面頭蓋に形態の異常があることが知られている。細胞増殖のonとoffのバランスの破綻は、形態の変化に直結する。本研究の成果は、先天異常が顔面頭蓋に多い原因にせまれる可能性を有する。
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研究実績の概要 |
器官の形は、細胞群が作った枠組みを元に決定されていく。その枠組み作りは、それぞれの細胞の増殖に差をつけることで達成される。つまり、細胞増殖をonにする部位とoffにする部位の配置と、その増殖方向の制御によって、器官の形は決められていく。複雑な形態をした器官であればあるほど、その配置や増殖方向も複雑となる。細胞増殖活性のonとoffがパッチワークのように配置することに加え、その配置が経時的に変化することで、形づくりは達成されていく。顔面頭蓋は、体の他の部位に比べ、多くの凹凸を有する。つまり、顔面頭蓋は体の中で複雑な細胞増殖活性のonとoffが要求される部位の一つである。しかし、顔面頭蓋における細胞増殖活性の制御メカニズムの多くは明らかとなっていない。顔面を形成する細胞である神経堤由来細胞特異的にβ-Cateninが欠如するマウス(β-Catenin;Wnt1Creマウス)を作成したところ、顔面に無数の突起物が認められた。これは、β-Cateninの欠損により、さまざまな部位で細胞増殖の活性が増加したことを意味しており、通常の顔面発生では、β-Cateninが細胞増殖活性の暴走を抑制していることを示している。本申請は、β-Catenin;Wnt1Creマウスを用いて、顔面頭蓋の形成における細胞増殖のon/offの制御機構を解明することにある。組織学的解析、DAPI染色の3次元構築解析によるchronologicalな解析を行い、突起物の形成時期が胎生10.5日付近とであることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
β-Catenin;Wnt1Creマウスが繁殖せず、必要数のβ-Catenin;Wnt1Creマウスを得ることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
β-Catenin;Wnt1Creマウスを一度野生型マウスと交配することで、繁殖が通常の頻度に回復した。今後、β-Catenin;Wnt1Creマウスの数を増やし、分子レベルでの解析を行う。
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