研究課題/領域番号 |
22K17163
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
田中 純平 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (90772913)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | MRONJ / BMP-3b / BMP-2 / PTH |
研究開始時の研究の概要 |
Medication-Related Osteonecrosis of the Jaw(MRONJ)は骨吸収抑制薬使用により顎骨に生じる難治性の有害事象であるが,未だ確立された治療法はない.そこで本研究ではMRONJの新規治療法のための分子基盤形成を目指して,①分子レベルにおけるPTH・BMP-2・BMP-3bのクロストーク,②卵巣除去骨粗しょう症モデルにおけるBMP-3bの役割,③MRONJ病態形成とPTHによる治癒促進作用に対するBMP-3bの機能を明らかにする.BMP-3bはin vivo骨代謝における役割は全く分かっていない.よって本研究はMORNJだけでなく,骨粗しょう症などさまざまな骨代謝性疾患の病態解明,治療法確立に貢献できる可能性がある.
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研究実績の概要 |
Medication-Related Osteonecrosis of the Jaw(MRONJ)はほとんどがビスホスホネート(BP)や抗RANKL抗体などの骨吸収薬の使用によって顎骨に生じる難治性の有害事象である.これまでMRONJ研究に取り組み,MRONJの治療法の一つとしてPTHが効果的である可能性を示してきた.しかしながら,現実問題としてテリパラチドのようなPTH製剤の全身投与は発がん性の問題から使用期間が限定されていること,また,MRONJの誘因として乳がんや前立腺がんなどの骨転移や,それに伴う疼痛緩和のために骨吸収抑制剤が投与されているケースが多いにも関わらず,担がん患者にPTHを全身的に用いることができないなどのパラドクスを生じる.そのため,PTHの補助療法,さらにはPTHとは異なるアプローチによるMRONJの治療法を開発していく必然性は依然として残っている. そこで我々はBMP-3bに着目した.BMP-3bはBone Morphogenetic Proteinの名前に反して,In vitroでBMP-2が誘導する骨芽細胞分化を抑制する.以上から,BMP-3bはBMP-2だけでなく,PTHの骨形成能も間接的に抑制している可能性があり,BMP-3は骨粗しょう症や骨再生医療,さらにはMRONJ治療の標的として候補となり得る.しかし,In vivoの骨代謝におけるBMP-3bの機能は全くわかっていない. 本年度,BMP-3bのコンベンショナルノックアウトマウスを入手し,大腿骨のマイクロCT解析を行ったところ,ノックアウトマウスで骨量が増加していた.BMP-3bは骨形成を担う骨芽細胞に発現し,骨吸収を担う破骨細胞にはほとんど発現していなかったことからBMP-3bはIn vivoにおいても骨形成を抑制している可能性が示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
In vivoの骨におけるBMP-3bの機能をすで見出すことができたから.
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今後の研究の推進方策 |
BMP-3bの詳細なデータ並びにMRONJとの関連性を調査していく.
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