研究課題/領域番号 |
22K17167
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 帝京大学 (2023) 東京歯科大学 (2022) |
研究代表者 |
佐竹 杏奈 帝京大学, 医学部, 助教 (40791124)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 免役チェックポイント阻害薬 / 口腔内細菌叢 / 次世代シークエンス解析 / 口腔がん / マイクロバイオーム |
研究開始時の研究の概要 |
再発・転移頭頸部がん患者を対象に口腔細菌叢(マイクロバイオーム)と免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint blockade 以下 ICB)の奏効率との相関関係の解明を進める。近年、腸内細菌叢がICBの治療効果に影響を及ぼしていると報告があるほか、マイクロバイオームは癌を含め様々な疾患に関連するといわれている。ICBの奏効率は15~20%程度であることから、なんらかの免疫反応が奏効率の低下を招いていると推察される。腸内細菌同様に口腔も多数のマイクロバイオームが存在していることからマイクロバイオームをコントロールすることでより一層のICBによる抗腫瘍効果が発現すると考える。
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研究実績の概要 |
再発・転移頭頸部がん患者を対象に口腔細菌の集まり(マイクロバイオーム)と免役チェックポイント阻害薬による治療効果の割合との相関関係の解明をすすめている。 免役チェックポイント阻害薬の効果は15~20%程度であり、なんらかの免役反応が治療効果の低下を招いているといることが推察される。マイクロバイオームは癌を含め様々な病気に関連するといわれており、腸内細菌の集まりが免疫チェックポイント阻害薬の治療効果に影響を及ぼしていると報告がある。 腸内細菌と同様に口腔内にも多数のマイクロバイオームが存在しているため、非侵襲的に舌苔中の細菌を網羅的に抽出し、免疫チェックポイント阻害薬に有効なマイクロバイオームや影響を及ぼしている集まりがないかを検討する。それによりマイクロバイオームをコントロールすることでより一層の免疫チェックポイント阻害薬による抗腫瘍効果が発現することを期待している。 現在、採取目標予定の20検体の採取が完了しDNAを抽出、遺伝子検査を行った。治療効果判定の治癒・軽快群と変化なし・悪化群に分け、マイクロバイオームの比較検討を行っている。まずは単変量解析で性別、年齢、喫煙・飲酒量、病期のステージ分類と治療効果群の統計解析を行い有意差の有無を検討する。さらに、がん細胞の表面に発現するたんぱく質であるPD-L1の量や歯周病の有無を交絡因子に挿入し多変量解析をすすめていく予定である。他にも主成分分析によるマイクロバイオームの集まりを見つけ出していく。 この研究で有効なデータが得られなかった場合はさらに検体数を増やして検討を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの流行により入院患者数の制限があったため、対象患者の試料採取の開始が遅れた。そのため目標採取検体数の達成に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
早急に解析をすすめ論文発表を行う予定である。
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