研究課題/領域番号 |
22K17184
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小田 綾 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (40923545)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 意識下鎮静法 / レミマゾラム / 脳波モニター / 静脈内鎮静法 / 歯科治療恐怖症 / 異常絞扼反射 / 静脈麻酔 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科治療時の鎮静管理では、その治療操作や治療部位の特性から鎮静中の有害事象の発生率が高まるため、意識下鎮静法が推奨されている。鎮静時におけるレミマゾラムの血中濃度および鎮静深度を解析することによって、レミマゾラムを用いた歯科治療時の意識下鎮静法を確立し、さまざまなリスクを抱える患者に対し静脈内鎮静法をより安全に行えるようにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
歯科治療時の鎮静管理では、その治療操作や治療部位の特性から鎮静中の有害事象の発生率が高まるため、意識下鎮静法が推奨されている。レミマゾラムを用いた歯科治療時の意識下鎮静法を確立し、さまざまなリスクを抱える患者に対し静脈内鎮静法をより安全に行えるようにするためには、鎮静時における脳波やレミマゾラムの血中濃度を解析する必要がある。
前年度、智歯抜歯患者31人に対してレミマゾラムを用いて静脈内鎮静を行い、レミマゾラム導入量・麻酔導入時間・術中のレミマゾラム平均持続投与速度・投与終了から覚醒までの時間・投与終了から帰宅可能となるまでの時間・術中術後の有害事象の有無などを算出し、レミマゾラムによる静脈内鎮静法の安全性と有効性を検討した。 今年度は抽出した脳波データをSleep Signにより解析し、各周波数帯の変化について算出した。また、鎮静深度にはRelative Beta Ratio (RBR)の関連が示唆されたため、RBRも算出し、鎮静深度との関連について検討を行った。PSi値やSEF値とMOAA/Sの関係についても分析を行った。さらに、レミマゾラムの血中濃度のシュミレーターを用いて、鎮静中の各時点でのレミマゾラム濃度を算出した。その濃度と各時点での脳波の解析結果との関連を検討した。静脈内鎮静時に採取した血液サンプルを分析し、血中のレミマゾラム濃度とその代謝物であるCNS7054の濃度を算出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
脳波解析法や血中濃度測定法の決定までに時間を要したが、患者でのレミマゾラムによる静脈内鎮静法下でのデータ収集は終了しており、順調に解析をすすめることができている。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、これまでの結果をまとめ国際学会誌へ成果報告をおこなう。
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