研究課題/領域番号 |
22K17190
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
井澤 真希 明海大学, 歯学部, 講師 (50735818)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 歯科用コーンビームCT / 線量測定 / 撮影領域 / 小児 / ファントム / 医療被ばく |
研究開始時の研究の概要 |
近年開発されている歯科用CBCTは撮影範囲の広い照射条件を選択できる反面、撮影範囲を広く選択する場合はマルチスライスCTと同等かそれ以上の被ばく線量になる可能性が考えられる。本研究では、被ばくに対する正当化や最適化に特別な配慮が必要である小児被ばくに着目し、撮影条件が多様化している歯科用CBCTについて、小児の体型を模した人体等価ファントムを利用して頭頚部領域の各組織・臓器が個別に受ける線量を実測する。歯科用CBCTの撮影条件を変化させて各組織・臓器が受ける実測値を評価することで、検査目的に適した撮影条件について検討し、小児における歯科用CBCTでの被ばく線量を低減化することを目標とする。
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研究実績の概要 |
本研究では,ディテクターの拡大化が進んでいる歯科用CBCTについて,小児の人体評価ファントムを利用して臓器組織線量を測定評価することで,歯科用CBCTにおける小児の被ばく線量を明らかにし,その実測値を基に小児患者の為の歯科用CBCTでの撮影プロトコルについて検討・最適化を行うことを目的とする.2023年度は撮影装置と照射条件の基礎研究の論文投稿をし,照射記録から小児撮影条件の解析を行ったことに加え,小児ファントム内に加工シートを装着し,内部に光刺激ルミネセンス線量計nanoDotを挿入,線量計の挿入決定や基準撮影条件におけるファントム内組織分布の解析を行った. ファントム内に挿入するシート内に10 ㎜×10 ㎜大の正方形空隙を格子状に作成し,ファントム内のnanoDot挿入位置として加工をした.空隙の間隔は約2 ㎜となるように設定した.小児ファントム内の中心位置はファントム内の固定ピン間中央とし,左右対称に挿入できるようにシート加工を行った.シート内にnanoDotを約300個挿入し,照射野60 ㎜×60 ㎜,90 kV, 5 mA, 17.5 sのStandard撮影条件で撮影を行った.回転中心は下顎第一大臼歯前縁と正中の交点とし,回転中心に沿ったZ軸はファントムスライス面に垂直とした.その結果,直接線に照射を受ける部位と散乱線によって照射を受ける部位では10倍ほどの線量の相違となり,直接線で照射されたスライス面ではファントムの前方から後方に向かって急峻に組織線量が低下した. 現在,測定した結果よりファントム内の臓器組織線量の解析を行い,論文投稿の準備を進めている状況にある.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
加工シートを作成するにあたり,予定していた材質が予想よりもX線高吸収体であった為,測定にやや遅れが生じたが,2023年度に予定していた基準撮影条件での臓器組織線量の計測および照射記録の解析は概ね実行することができた.
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今後の研究の推進方策 |
本年度の実験計画では,決定した基準撮影条件と線量測定位置をもとに,撮影照射野を変更して臓器組織線量の測定・解析を行う.本年度では,光刺激ルミネセンス線量計の挿入位置を限定し,想定される小児撮影条件による臓器組織線量の計測を行い,計測結果の解析・検討を行う.現在,基準挿入位置は概ね決定している為,予定する実験計画を推進できると考えている.併せて,2023年度に行った基準撮影条件とその組織臓器線量について論文投稿をすすめていく.
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