研究課題/領域番号 |
22K17199
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤田 瑛 新潟大学, 歯学部, 研究員 (90847188)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 舌乳頭 / 上皮 |
研究開始時の研究の概要 |
舌は、口腔内で最も癌が発生する器官であり、手術で最も除去される口腔器官でもある。体の他部位の移植による再建手術が行われるものの、その主な目的は舌の運動機能の回復のみとなっている。舌乳頭は、唾液の保持、味覚などQuality of lifeに直結する重要な器官であるが、再建された舌に舌乳頭はない。再建後のQOLの向上のためにも、舌乳頭の再生の確立が求められる。本申請の成果は、舌乳頭再生に必須の幹細胞の舌乳頭への誘導を可能にし、舌乳頭の再生の実現に大きく寄与できる。
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研究実績の概要 |
舌乳頭は、唾液の保持、味覚の感知、効率的な食物と唾液との混合、食物や授乳における乳首の保持、食物の円滑な移動、鋭敏な感覚による異物の検知など多くの重要な機能を有する重要な器官である。そのため、舌乳頭の欠損はQuality of lifeの著しい低下を意味する。一方、舌は、口腔内で最も癌が発生する部位であるため、最も手術で除去される口腔内器官となる。手術による癌摘出後は、体の他部位の移植による再建手術が行われるのが一般的である。しかし、その再建手術は、舌の運動機能の回復にのみ主眼が置かれている。再建した部位に舌乳頭はなく、唾液の保持不足に起因する炎症など様々な問題が引き起こる。そのため再建後のQOLの向上には、舌乳頭の再生が求められるが、舌乳頭の再生研究は活発とは言えない。幹細胞をターゲット器官へと誘導する分子機構は、胎児期にその器官が初めに発生誘導される際の分子経路と同一となる。つまり、器官再生は、発生過程の再現に他ならない。舌乳頭には、葉状乳頭、糸状乳頭、茸状乳頭、有郭乳頭の4種類あるが、それぞれの舌乳頭が、どのような分子メカニズムで発生誘導されているかは、全く明らかにされていない。AAA+ファミリーに属するReptinの上皮細胞特異的欠損マウス(Reptin fl/fl;K14Cre)を作成したところ、Reptin fl/fl;K14Creマウスでは、舌乳頭を組織学的観察で確認できなかった。分子レベルで舌乳頭形成が惹起されているかを確認するために、舌乳頭のマーカーとして使用されているShhをin situ hybridizationにて観察したが、その発現は認められなかった。経時的な観察では、胎生16日付近から、劣形成が把握できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウスが交配せず、予定していた数のReptin fl/fl;K14Creマウスを獲得できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
親マウスを一旦、野生マウスと交配させたのちに、Reptin fl/fl;K14Creマウスのための交配を開始することで、安定した妊娠マウスの獲得が可能となった。今後、Reptin fl/fl;K14Creマウスの分子レベルでの解析を行う
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