研究課題/領域番号 |
22K17264
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 遊洋 旭川医科大学, 医学部, 講師 (60824737)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 産業歯科保健 / 交代制夜間勤務 / 歯牙喪失 / 歯周病 / 歯科産業保健 / 産業衛生 / 職域歯科保健 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の全労働者の約20%が夜間勤務を行っていることに注目した。不規則な勤務を行う夜間勤務者は、循環器疾患や2型糖尿病の発症リスクと関連していることが報告されている。しかし、歯科における論文の数は非常に少なく、エビデンスの蓄積が必要である。本研究では潜在的なメカニズムとして考えられている、健康保健行動(喫煙、砂糖摂取、口腔保健行動)、社会的ネットワーク、血糖値を用いた媒介分析も行い、夜間勤務の経験と歯科疾患(う蝕と歯周病)の関連を明らかにすることを目的とした。
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研究実績の概要 |
2023年に日本のウェブリサーチ会社を通じて20~64歳の正社員3,044人を対象に実施した自記式質問調査のデータを得て、交代制夜間勤務経験と口腔の健康状態の関連を検討した横断研究を行った。交代制夜間勤務の期間はアメリカのNurses’ Health Studyで使用されている質問項目を用いて評価した。歯の喪失本数は自己申告の残存天然歯数に基づいて評価した。重度歯周炎の有無は4つの質問項目からなるスクリーニング質問票を用いて評価した。参加者のうち、10.9%が1~5年間の交代制夜間勤務に従事していた。11.0%が6年以上交代制夜間勤務に従事していた。共変量を調整したモデルでは、1~5年の交代制夜間勤務期間は歯の喪失(β -0.74、95%信頼区間 -1.55, 0.08)および重度歯周炎(prevalence ratio 1.80、95%信頼区間 1.33, 2.43)と関連していたが、歯の喪失との関連は統計的に有意ではなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
解析に時間がかかり論文の投稿が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
作成した論文が4月に出版されたため、研究結果を学会などで発表する。
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