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ビッグデータを活用した口腔細菌叢比較による骨粗鬆症リスク評価の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 22K17281
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

田村 好拡  弘前大学, 医学研究科, 助教 (30770789)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード骨粗鬆症 / 歯周病 / 口腔細菌叢比較 / 大規模コホート研究 / 社会系歯学
研究開始時の研究の概要

超高齢社会である我が国において、アクティブエイジングの達成は喫緊の課題である。高齢期のQOLの低下の原因の1つである骨粗鬆症は、患者数も増加の一途を辿っている。
一方、歯周病は糖尿病や動脈硬化等、全身疾患との関連が多く報告されている。骨粗鬆症との関連は明確なエビデンスの確立には至っていないが、関連が指摘されている。
本研究では健常者と骨粗鬆症患者の口腔細菌叢を比較することによって骨粗鬆症患者における特有の細菌叢タイプや有意な細菌種を見つけ出し、骨粗鬆症の発症前にリスク評価を可能にすることを目的としている。

研究実績の概要

超高齢社会における我が国において、アクティブエイジングの鍵の1つは骨粗鬆症の予防である。骨粗鬆症は転倒のリスクであり、要介護の大きな要因となる。高齢者の増加により限られた介護リソースの負担軽減のためにも骨粗鬆症の予防は非常に意義があるものと考えられる。
本年度も本研究が参画する岩木健康増進プロジェクト健診に参加し、口腔環境のデータ取得を行った。歯数、歯周病検査、口腔細菌判定のための舌苔の採取、舌圧測定、オーラルディアドコキネシスの測定を行った。補助事業期間中は一貫してデータ取得を行い、縦断データとする予定である。
前年までの研究結果において、Stenotrophomonas属が有意に骨粗鬆症群に多いことや、歯周病菌であるAggregatibactor属が多いことが分かっており、細菌叢の変化が生じることが示唆されていた。骨粗鬆症群は口腔内の常在菌のほかにも多様な菌が検出されていたが、β多様性解析で細菌叢を比較した際には特有の細菌叢までは特定できなかった。前回得られたデータに、骨粗鬆症のリスク要因を加えて比較検討を行ったものの、新たな知見を得るには至っていない。
現在まで口腔細菌を可能な限り網羅的に検出し検討を行ってきたが、口腔細菌の検出割合の高い菌種に絞って検討を行うほか、①重度の骨粗鬆症群と非骨粗鬆症群での比較や②骨粗鬆症群と若年の健康成人との比較を行うなど、多角的な視点から追加検討を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年までにStenotrophomonas属やAggregatibacter属に加えて、10菌種程が骨粗鬆症群で優位に高いことが分かり、細菌叢が変化する可能性は示唆されたものの、特有の口腔細菌叢はわかっていない。その為、骨粗鬆症のリスクファクターを加えて追加検討したものの、新たな知見は得られていない。口腔細菌の検出割合の高い菌種に絞って再検討を行う予定であるが、データ整理に時間を要しており進捗はやや遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

本年度までに得られた縦断データを用いて細菌叢比較を行う。口腔細菌の検出割合の高い菌種に絞って検討を行うほか、①重度の骨粗鬆症群と非骨粗鬆症での比較や②骨粗鬆症群と若年の健康成人との比較を行うなど、多角的な視点から追加検討を行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 一般高齢地域住民における口腔環境と骨粗鬆症の関連及び口腔細菌叢比較2022

    • 著者名/発表者名
      田村好拡
    • 学会等名
      第35回口腔診断学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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