研究課題/領域番号 |
22K17283
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加藤 翼 東北大学, 大学病院, 医員 (60880565)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 周術期口腔機能管理 / 血液腫瘍 / 抜歯 |
研究開始時の研究の概要 |
がんや臓器移植等の手術、放射線治療、化学療法を受ける患者に対する口腔管理においては、感染予防の観点などからも高頻度で抜歯が必要となるが、抜歯を行うか否かを判定する基準については、レントゲン写真や歯周病検査などの諸検査結果を総合的に判断して決定するという、臨床的な経験則によるところが大きい。抜歯が必要となる理由は虫歯や歯周病など多岐にわたるため、画一的に抜歯の基準を設けるのは困難であるが、抜歯対象歯の予後と歯周病検査をはじめとする諸検査結果の関連性の強弱を明らかにすることは可能である。これにより本研究では、医科治療直前における抜歯の判定基準を可及的に明確化し、経験則の減弱化を試みる。
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研究実績の概要 |
令和4年度は当該研究を進めるにあたり最低限必要となるソフトウェア等の物品の購入を行った。当研究はその特性上、人を対象とする研究のため研究倫理審査の通過が不可欠であるため、倫理申請書の作成に取り掛かった。倫理申請にあたり、既知の事実のブラッシュアップを行うため、当研究に関連が強い図書、「造血細胞移植患者の口腔内管理に関する指針 第1版」が発刊されたことから購入した。本指針は本邦にて発行された、造血幹細胞移植患者の口腔内管理に関する初の指針であり、本研究にて明らかにしようとする内容、仮説等の検証に大いに役立つものであった。本指針においても造血幹細胞移植が予定されている患者については、「移植前に歯科医師が歯性感染巣の評価を行い、可能な限りその除去あるいは現象を目的とした治療を行う。」ことが推奨事項として明記されていた。一方で造血幹細胞移植前の歯科治療が患者10,000人のうち18人の死亡を防ぎ、全身性感染症が約1/3に減少したことが報告されているもの、同分析に用いることができた論文は限られていることも明記されていた。また、具体的にどの程度であれば処置対象の歯性感染症と判定するかについては明記されるに至っておらず、当研究で明らかにしようとすることは、今後の当該指針が改訂されるにあたり必要な内容となりうると考えられた。現在倫理申請手続き中であり、研究全体の進捗には大きな影響はない。令和5年度中に倫理審査通過と患者選定に入る予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理申請に手間取り、当初予定より研究倫理審査の通過が遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度(令和5年度)内に研究里倫理審査を通過し、研究データの取得を開始する予定である。
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