研究課題/領域番号 |
22K17286
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
諏訪間 加奈 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00722183)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
|
キーワード | 現在歯数 / アルコール摂取状況 / アルコール摂取量 / 性差 / 口腔健康状態 / 歯科疾患 / アルコール摂取 / 大規模前向き研究 |
研究開始時の研究の概要 |
健康寿命延伸のため歯の喪失を防ぎ、口腔機能を維持することが重要である。歯の喪失要因は病原細菌だけでなく、生活習慣等の環境因子も大きく影響を与える。環境因子のうち、アルコール摂取は多くの人が行う生活習慣であるが、口腔内に与える影響はまだ明らかではない。本研究は大規模前向き調査参加者を対象とし、アルコール摂取が歯科疾患・口腔内健康状態や栄養摂取を含む交絡因子に与える影響を明らかにすることを目的としている。本研究の結果により、多職種が利用できる全身的なアプローチとしての根拠を示し、健康に結びつく医療体系の構築に寄与する。
|
研究実績の概要 |
本研究は、アルコール摂取と歯科疾患・口腔健康状態との関連について明らかにすることを目的としている。大規模、経時的かつ詳細な健診データを使用し、アルコール摂取の長期的影響、性差・地域差による影響、影響の過程や交絡因子について明らかにする。本研究結果は、口腔健康状態の安定化はもとより、全身の健康にも寄与するものであると考える。 令和4年度は、新潟県で実施されたベースライン調査について、40歳以上の地域住民25,216名を対象とし分析をおこなった。先行研究では、アルコール摂取による口腔内や全身の健康への影響について、アルコール摂取状況や摂取量の推定が明確に分類されていないものが多かった。本研究では、アルコール摂取状況と摂取量の推定を明確におこなった。アルコールの摂取状況は、「非飲酒者/過去飲酒者/現在飲酒者」の3つのカテゴリーに分類した。また、現在飲酒者は、1週間あたりのエタノール摂取から週150g未満/週150~299g/週300~449g/週450g以上の4つのカテゴリーに分類した。また、口腔健康状態の指標は現在歯数とした。その結果、アルコール摂取状況および1週間の摂取量と現在歯数は関連がみられ、その関連には性差がみられた。 また、令和4年度は、新潟県で実施された5年後調査や異なる地域でのベースライン調査のデータについて、アルコール摂取状況および1週間の摂取量と歯の喪失に関連する因子についても分析を始めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度は、各ベースライン調査の分析を行う予定であり、現在まで順調に進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度は各ベースライン調査や5年後調査の分析を進め、学会・論文発表をおこなう予定である。
|