研究課題/領域番号 |
22K17289
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大森 江 岡山大学, 大学病院, 医員 (30884879)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 要介護高齢者 / フレイル / プロバイオティクス / 腸内細菌叢解析 / 腸内細菌叢 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
要介護状態に至る前段階とされるフレイルが腸内エコシステムの変調によって発症・維持されるのではないかと仮説を立て,ヒト前向きコホート研究を行うことにより,この腸内細菌やその代謝産物がフレイルの発症や維持を引き起こしているという因果関係の証明に取り組む.さらに,腸内のフレイル発症原因菌を増加させる食習慣や運動習慣,さらにはこれに関連する口腔内の特異的細菌叢を明らかにし,新たなプロバイオティクス・プレバイオティクス療法の開発に繋げる.
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研究実績の概要 |
本研究では、要介護高齢者を対象に糞便と唾液の採取を行い、栄養状態の変化と腸内および口腔内細菌叢との関連を前向きに調査する。 本年度は、先行研究で研究協力を得た19名の対象者(平均年齢88.05±7.62歳、男性2名、女性17名)の12ヶ月後の追跡調査を行った。対象者のうち、4名が死亡、1名が転院により脱落したため、14名に対して検体採取および、臨床診査を行った(平均年齢87.11±7.51歳、男性2名、女性12名)。また、新たに研究参加に同意を得た、新規対象者10名(平均年齢91.19±7.23歳、男性0名、女性10名)も同様に検体採取と臨床診査を行った。現在は、追跡調査時に採取した検体の細菌叢解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、先行研究で調査を行った対象者に対して追跡調査を行う予定であった。 予定通り対象者19名に対して追跡調査を達成している。現在は、追跡調査時の検体解析と新たに研究参加に同意を得た新規対象者の検体解析を行っており、順調に進んでいると考える。
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今後の研究の推進方策 |
1.次世代シークエンサーを用いた16SrRNA解析にて解析した結果を基に、細菌叢系統的比較解析(UniFrac法)を行い、低栄養高齢者と栄養良好高齢者の腸内細菌叢構成の差異(UniFrac距離)を確認する。さらに、細菌叢を構成する各属、各門の構成比率を算出し、低栄養高齢者の腸内細菌叢に有意に、より優勢な菌属を明らかにする。 2.追跡研究によって得られた要介護高齢者の口腔内・腸内細菌の解析を行い、栄養状態の変化に関連した菌属を把握する。
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