研究課題/領域番号 |
22K17292
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
森下 志穂 明海大学, 保健医療学部, 准教授 (50874492)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 要介護高齢者 / 口腔機能 / COVID-19 |
研究開始時の研究の概要 |
本調査研究は既に調査体制が整っている一医療圏の全ての要介護高齢者約400名を対象とした調査である。令和元年度の調査データをベースラインデータとし本研究結果を追加し縦断データベース作成し、要介護高齢者における①COVID-19の感染予防対策による要介護高齢者の口腔機能への影響の検討、②身体的・社会的制限が生じた中での要介護高齢者の口腔機能の維持・向上における課題の検討を目的とする。さらに、これらの身体的・社会的制限が生じた中での口腔機能の維持・向上に対する支援・対策を考察することを最終的な目的として研究を実施する。
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研究実績の概要 |
本調査研究は要介護高齢者におけるCOVID-19の感染予防対策による要介護高齢者の口腔機能への影響の検討、身体的・社会的制限が生じた中での要介護高齢者の口腔機能の維持・向上における課題の検討を目的とする。さらに、これらの身体的・社会的制限が生じた中での口腔機能の維持・向上に対する支援・対策を考察することを最終的な目的としている。 今年度は、令和元年度の調査データを活用し介護認定別(要支援1・2/要介護1・2・3/要介護4・5)のデータベースを作成し、介護認定別の口腔機能評価等の関連の検討を行った。 その結果、介護認定が重度のものほど、Barthel Index(p<0.01)、Vitality index(p<0.01)の平均値が低かった。また栄養に関する項目のMNA-SFの平均値も低い値を示した(p<0.01)。口腔機能評価では、発音/ta/不明瞭(p<0.01)、プラーク付着が著しい(p=0.01)、改訂水飲みテスト不可・不良(p<0.01)、機能歯数(p<0.01)・口腔粘膜水分量(p=0.01)の平均値が低い結果を示した。本研究結果をベースラインとし縦断データベース作成し、さらに、これらの身体的・社会的制限が生じた中での口腔機能の維持・向上に対する支援・対策を考察することを最終的な目的として研究を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
対象地域におけるインフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症拡大のため、計画通りに実測調査を実施することはできなかった。それにより、十分な対象者数を得ることができなかった。既存のデータを活用することにより、ベースラインデータを作成し、実態の把握することができた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、感染症が比較的少ない時期に調査を実施する必要があると考えられる。身体的・社会的制限が生じた中での要介護高齢者の口腔機能の維持・向上における課題の検討するため、ベースラインデータと同じ項目について経年的なデータを蓄積および縦断データの解析を行う。
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