研究課題/領域番号 |
22K17302
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小山 哲秀 新潟大学, 医歯学系, 助教 (90622209)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 定量PCR / 感染症検査 / オンサイト検査 / 新型コロナウイルス / 災害医療 / 移動式PCR / 災害 / ダイレクトPCR / 移動式PCR検査 / リアルタイムPCR / 迅速検査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高性能小型リアルタイムPCR装置をはじめとする最新機器を利用した“ヒトと機器が移動するPCR検査所の設置”というコンパクト且つ迅速な検査室の実現を目指す。また、大学と行政が協働することを重要視し、必要とされる時に、知識と経験を広く地域に還元出来る仕組みを整える。本研究の成果は、今後の災害医療に必要となりうる“検査体制”について、低コスト且つ高精度を兼ね備えた災害時検査室としての新しい形式を提唱する。
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研究成果の概要 |
オンサイトPCR検査ができるシステムの構築を行なった。これにより施設に出向いてのPCR検査が可能になり、災害時にも検査が可能であることが示される。まず、オンサイトでのPCR検査は可能であった。PCR検査前の抗原検査では全員が陰性だったが、qPCR検査によって2名の陽性患者が認められた。次に、災害時に必要な検査体制の検討を行ない、バッテリーによるqPCR検査が可能であることを示した。さらに、ダイレクトPCR検査の検討を行なったところ検査室と同等の検査結果が得られる可能性が示唆された。日本は災害が多く起こる国である。今後、オンサイトでのqPCR検査が活躍する場面が来るかもしれない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
必要な現場でPCR検査を行うことには本邦が抱えている問題を解決しうる可能性を秘めている。すなわち、医療体制を維持するために検査と医療を別に行うことが出来ることで、医療現場の負担を軽減できるかもしれない。また、災害が多く起こる本邦において、避難所での検査が感染の拡大防止にも寄与できるかもしれない。今後コロナ禍と同じような感染症が起きうる可能性がある中で、医療体制を維持するための検査法として活躍が期待できる。また、平時においても、さらに小さいコミュニティーにおける集団感染などにも対応が可能であり、検査する人と機材が現場に移動することで検査を行うという新しい検査法の提唱につながることが期待される。
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