研究課題/領域番号 |
22K17308
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
亀田 徹 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40864004)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 簡易心臓超音波検査 / 携帯型装置 / 自己超音波検査 / 遠隔教育 / 超音波検査 / 自己学習 / 遠隔指導 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢化社会の到来で、循環器病学を専門にしない医師も心疾患を診療する機会が増えることが想定される。この研究では、簡易心臓超音波検査の初学者である医師を対象に、考案した遠隔超音波教育システムの有用性を明らかにする。最初に、事前学習用に携帯型超音波装置を用いた自己超音波検査法(自分の体に対して行う超音波検査)を開発する。次に施設間で遠隔超音波セミナーを開催し、eラーニング(座学)と自己超音波検査(手技)で構成される事前学習による知識と技術の向上、及び遠隔ハンズオン指導による技術の向上について検討する。この研究成果は、簡易心臓超音波検査を適切に実施できる医師の養成に貢献すると考える。
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研究実績の概要 |
この研究の目的は、簡易心臓超音波検査初学者の医師を対象に、考案した遠隔超音波教育システムの有用性を明らかにすることである。具体的には、事前学習用の携帯型超音波装置を用いた自己超音波検査法(自分の体に対して行う超音波検査)を開発する。次に施設間で遠隔超音波セミナーを開催し、eラーニング(座学)と自己超音波検査(手技)で構成される事前学習による知識と技術の向上、及び遠隔ハンズオン指導による技術の向上について検討する。 当初令和4年度は、事前学習用の心臓の自己超音波検査法を開発してマニュアルを作成し、さらに遠隔セミナー用の通信システムを整備することを目標としていた。実際には、まず心臓超音波検査に十分経験のある1名の医師に心臓の自己超音波検査を行ってもらい、至適な検査体位とプローブ操作、携帯型超音波装置の扱い方について検討を行った。次に研究代表者の直接指導のもとで、1名の初学者に心臓の自己超音波検査を行ってもらい、直接指導のもとでは自己超音波検査の実行可能性を確認することができた。ただ初学者に適したの自己超音波検査の手技と手順を見出し、マニュアル化するためには、さらに複数名の初学者で検討が必要と考えられたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあって予定通り進めることができなかった。令和5年度中には、さらに初学者での検討を進め、心臓の自己超音波検査法を開発し、マニュアルを作成する予定である。 また同様の理由で遠隔セミナー用の通信システムの整備も進めることができなかった。こちらについても令和5年度中に携帯型超音波診断装置の選定と、遠隔超音波セミナー用の通信システムを確立する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度は、心臓の自己超音波検査法を開発してマニュアル化し、遠隔セミナー用の通信システムを整備することを目標としていた。しかし新型コロナウイルス感染症の影響により、心臓の自己超音波検査法を開発するために必要な協力者数を確保することが難しく、自己超音波検査法のマニュアル化までには至らなかった。また同感染症流行に伴う行動制限が加わり、遠隔超音波セミナー用の通信システムの整備を進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度中に、さらに複数名の初学者から協力を得て、事前学習を目的とした心臓の自己超音波検査法を確立してマニュアル化する。そしてこのマニュアルを含む事前学習用e-ラーニングテキストを作成する。また携帯型超音波診断装置の選定を行い、遠隔超音波セミナーを行うための通信システムを確立する。 可能であれば、令和5年度中に1~2回程度、施設間で遠隔超音波セミナーを開催し、eラーニングと自己超音波検査で構成される事前学習による知識と技術の向上、及び遠隔ハンズオン指導による技術の向上について検討できればと考えている。令和6年度は遠隔超音波セミナーを定期開催し、さらに検討を進めていく。
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