研究課題/領域番号 |
22K17317
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
桑木 光太郎 久留米大学, 医学部, 助教 (60425171)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | DPCデータ / 費用対効果分析 / クローン病 / 生物学的製剤 / 医療費 / 大規模レセプトデータ |
研究開始時の研究の概要 |
クローン病には完治できる治療法は確立されていないが、インフリキシマブ等の生物学的製剤は従来治療に比べ、寛解維持率の上昇や累積手術率の低下をもたらした。一方でこれらの薬価は非常に高額である。患者数も増加傾向にあり今後の医療費への影響が懸念される。 わが国の医療費は年間43兆円を越え。社会問題となっている。本研究は、従来治療と生物学的製剤に要した医療費について大規模レセプトデータを用い、費用対効果の分析を行う。レセプトデータから患者の受けた全ての医療行為が分析の対象となるため、リアルワールドデータによる生物学的製剤の分析が期待できる。
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研究実績の概要 |
【研究概要】クローン病において生物学的製剤の効果はめざましいが、薬剤費は高額である。本研究はクローン病における生物学的製剤の医療費・費用対効果について従来治療との比較検討を大規模レセプトデータを用いて行うことを目的としている。そのため、大規模レセプトデータ分析の条件設定を行うため、所属機関の院内レセプトデータを用いた入院医療費・外来医療の詳細分析を2022年度から行うこととしている。 【当該研究に関する倫理審査およびデータの取得】採択通知後に、所属機関の倫理委員会に研究計画書を2022年7月15日に提出した。審査の結果、9月1日に研究計画の実施の承認をえた。その後、所属機関のデータ管理室より、院内レセプトデータ(DPCデータ)を2012年度~2021年度分までを2022年10月に取得した。 【研究環境の整備】院内レセプトデータを扱うため、セキュリティレベルの高い状況で研究を行うため、研究環境の整備を行った。具体的にはスタンドアローンのPCおよび周辺機器(モニタ、入力装置)を購入した。 【情報収集、他】他施設の研究者からオンラインミーティング等を活用し、データ分析についての助言をえた。 【分析状況】院内データをPCに取り込み、データベースのクリーニングおよびスプレッドシートの作成中である。該当疾患は月0~10件ほどとなる仮計算の結果が出ている状況で、データが出そろったところで検算を行い、具体的な医療費の算出を行っていく前段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
採択後、倫理委員会の審査に時間を要した。また、社会状況や為替レートの変動などのため、研究環境の整備のための機器選定に時間を要した。データ取得が予定より後ろ倒しになったため、データクリーニング等に時間を要している状況である。NDBの特別抽出に関して、他の研究の申請を先行して行うことに協力したため、当該研究に関する申請の準備は書類作成段階である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度前半までに入院医療費の算出を完了することを当面の目的としている。その後、外来医療費の算出を行う予定である。NDBの申請については2023年10月の審査に間に合うように書類作成、担当者との打合せをあわせて行う予定としている。
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