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思春期肥満に着目した内分泌・代謝ネットワーク異常の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K17341
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関北海道大学

研究代表者

山口 健史  北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (80894972)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード小児 / 出生コホート / 内分泌代謝 / 肥満 / アディポサイトカイン / 思春期 / 内分泌 / 代謝
研究開始時の研究の概要

近年、将来的なNon-communicable diseaseの基盤形成解明を目指し、アディポサイエンス、および食欲やエネルギー調節における臓器間ネットワークが注目されている。本研究では思春期に着目し、思春期2時点のアディポサイトカイン等の代謝関連バイオマーカーを網羅的に解析し、思春期肥満における内分泌・代謝ネットワーク異常の病態解明と、早期発見を目指した未病バイオマーカーの探索とする。

研究実績の概要

思春期肥満は成人肥満に直結し、将来的なNon-communicable diseases (NCDs)のリスクとなる。近年、NCDsの病態を脂肪細胞機能から解明を目指す「アディポサイエンス」が提唱され、食欲やエネルギー調節機構における視床下部・消化管・膵臓・脂肪組織の臓器間ネットワークが注目されている。本研究では、大規模出生コーホートである「環境と子どもの健康に関する北海道スタディ(以下、北海道スタディ)」を用いて、思春期評価において重要なマイルストーンである9-12歳、15-18歳時を対象として、質問票による生活習慣などの情報、および対面調査による身体測定と、血液尿から網羅的にバイオマーカーを測定する。得られた結果から、各年齢の基準値を提供、思春期肥満におけるネットワーク異常の病態の考察を行う。
質問票による生活習慣や、身長・体重・腹囲に加え、体脂肪率や筋肉量などの体組成、心拍数や血圧等のバイタルデータ、二次性徴Tanner分類、精巣容量・初潮発来時期などの情報に加え、血液と尿サンプルの採取を進めた。中間解析においては、体重、BMI、体組成計による体脂肪率と、血清脂質(総コレステロール、中性脂肪、LDL、HDL)やHbA1cの相関分析では、男女ともに体脂肪率とHDLの相関が特に強く認められ、体組成測定の重要性が確認された。
令和5年度も15-18歳の対面調査を継続し、男児22名、女児17名、合計39名実施し、令和4年度までとの合計では332名のデータを収集できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

北海道スタディの参加者を対象に、質問票および対面調査により思春期2時点(9-12歳、15-18歳)のデータを収集し、バイオマーカー解析する計画に対して、当初は目標人数400名と計画した。コロナ禍による調査中止、参加者の発熱等によるキャンセルが多数あり、R5年度も目標人数を目指して、15-18歳の対面調査を進めたため、バイオマーカー測定まで至らなかった。

今後の研究の推進方策

コロナ禍などにより対面調査が実施できなかった分を、R5年度の2024年1月まで延長して調査を実施した。目標人数まで達さなかったものの、332名実施できた。翌年度は得られた生体試料からバイオマーカー測定と解析を実施し、学会および論文での報告を進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 思春期健常児の体組成や二次性徴段階等の集計結果 北海道スタディ2023

    • 著者名/発表者名
      山口健史、中村明枝、池田敦子、アイツバマイゆふ、宮下ちひろ、池中良徳、今雅史、藤谷倫子、原田浩二、岸玲子
    • 学会等名
      日本小児内分泌学会 第1回北海道地方会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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