研究課題/領域番号 |
22K17378
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
成定 明彦 愛知医科大学, 医学部, 講師 (20800965)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 熱中症 / 疫学 / ビッグデータ / センサーデータ / 救急搬送データ / 労働災害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ウィズコロナ時代の熱中症の検討と予防対策の確立を行う。 感染拡大下の熱中症について、 ①健診・レセプトデータ分析を通じた熱中症発症状況全体の分析 ②労働者のセンサーデータ(体温、心拍数)分析を通じた発症リスクの分析 ③救急搬送データ分析を通じた重症者の救急搬送の状況の分析 以上3つのコロナ感染拡大下の熱中症状況について分析を行い、ウィズコロナ時代の熱中症予防対策に資する知見を導出する。
|
研究実績の概要 |
熱中症は労働災害原因の上位を占め、発症予防(暑さ指数に基づく管理、熱への順化など)、重症化予防(異常時の早期対応、救急対応など)と、多岐の対策が整備されている。2020年新型コロナウイルス感染症拡大のなか、熱中症の救急搬送が減少したいっぽう労働災害が増加し、感染拡大で労働者の熱中症に変化があったこと示唆された。マスク装着や病院受診の抑制など、様々な要因が感染拡大下の熱中症の発症・重症化に影響したと考えられるが、その詳細は明らかではない。ウィズコロナ時代に向け、感染拡大下の労働者の熱中症の状況を詳細に分析して、熱中症予防対策に追加することは重要である。 本研究は、新型コロナウイルス感染拡大下の熱中症の状況を分析し、熱中症の発症および重症化に関連する要因を明らかにすることで、今後のウィズコロナ時代の熱中症の予防対策を確立することを目的とする。 新型コロナ感染症拡大下で熱中症発症状況はどのようであったか?また発症・重症化の状況や要因はどのようなものであったか?について、①労働者の健診・レセプトビッグデータを用いた、新型コロナ感染下の熱中症発症状況の分析検討、②製造業・建設業の労働者のセンサーデータ(心拍数、体温、身体負荷など)を用いた、感染対策下の労働者の労務中の熱中症発症リスクの分析検討、③救急搬送データを用いた、新型コロナ感染下の熱中症重症者の搬送状況(救急隊到着状況および搬送状況)の分析検討、の3つの方面から検討を行うことにより、新型コロナウイルス感染下の熱中症の状況や発症・重症化の要因が総合的に明らかになり、感染対策と熱中症対策の両立が求められるウィズコロナ時代に労働者を熱中症から守る対策の確立を試みる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
救急搬送データ分析については、データ入手し検討を進めている。 いっぽう、健診・レセプトデータ分析については熱中症発症例数が少なく、当初の想定した分析は困難であることがみえてきた。 また、センサーデータ分析については、センサーデータの入手の目途が立っているが、まだ分析可能な数になっていない。また、センサーデータの分析方法についても検討が必要である。
|
今後の研究の推進方策 |
救急搬送データ分析については、現在の分析結果を基に、学会発表、および論文化を進める。 健診・レセプトデータ分析については分析方法の再検討を行う。 センサーデータ分析については、センサーデータの入手および分析方法の検討を進める。
|